ブラックダイヤと天鵞絨の交配系統

 埼玉県の『北本の太郎』さんが進める“ブラックダイヤ”ד天鵞絨(ビロード)”の交配系統のF3段階 “天鵞絨”は、“黒百式”×全身体内光の交配で太郎さんが作出した系統で、『行田淡水魚』の黒みの強い全身体内光を使い、その黒 […]

オロチを使った交配系統

 メダカは、周りの環境に合わせて体色を変化させる性質を持っており、白など周囲が明るい色合いの環境では体色が薄れ、逆に黒など暗い環境では体色が濃くなる。この性質は背地反応とも呼ばれており、特に黒系のメダカでは、明るい色合い […]

非透明鱗三色“あけぼの”

 非透明鱗三色を一躍有名にしたのが、岡山県の小寺義克氏が作出した“あけぼの”である。  非透明鱗三色は、幹之メダカ特有の透明感のある体を持つメダカになる。色素胞の欠如により、鱗が透けて体内が見える透明鱗メダカ、それに対す […]

オーロラ黄ラメを使った交配系統

 東京都の『SoAめだか』さんが進める交配系統  管理名で「とりから」と呼ばれている。金色ベースで多色のラメ表現になっていることを鳥の唐揚げに見立てて決めたそうだ。“オーロラ黄ラメ”と“オーロラブラックラメ”の交配から導 […]

ブロンズ紅白

 “ブロンズ”は、愛媛県の垂水政治氏が“鱗光”、“王妃”と共に作出され、2019年に発表された品種である。その名からわかるようにブロンズ色を頭部に強く見せ、体外光を持つ。作出過程は“鱗光”や“王妃”と同じで、二色幹之の垂 […]

プラチナ鯖

 静岡県浜松の『猫飯』が作る“プラチナ鯖” “鯖(サバ)”は、緑光系青幹之透明鱗腹黒として『猫飯』が選抜累代を重ねて発表した系統になる。体内に黒みを持ち、その上に“緑光”から受け継がれる色彩を見せ、海水魚の青魚であるサバ […]

松井ヒレ長紅帝

“松井ヒレ長”は、熊本県の『松井養魚場』で発見された形質で、“天女の舞” の呼称でも知られる。各ヒレが伸長する特徴を持ち、特に扇状に拡がる尾ビレで見応えある姿になる。それまでのメダカに見られなかった姿は、発表と共に話題に […]

”カブキ“からの累代個体

 千葉県船橋市の『家メダカ』が“カブキ”から累代している個体で、ハウスネームを“輝龍”とされている。  黄緑がかった発色を見せ、澄んだ綺麗さを感じさせる姿であった。   “カブキ”は、愛知県の『岡崎葵メダカ』が作出した幹 […]

『めだかの名産地』訪問

 「東京で熱心にメダカに取り組んでいる人いますよ」とお聞きしたのが最初であった。早速、Instagramを見ると、ラメ系品種を中心に繁殖や選別など奮闘している様子が見てとれ、興味を惹かれた。それが東京都立川市の『めだかの […]

“美龍”を使った交配系統

 東京都の『SoAめだか』さんが進める交配系統  管理名で「金美蝶(きんみちょう)」と呼ばれている。体外光に金発色、ラメ、ブチ模様、腹膜の輝き、ブラックリム、色抜けに加え、松井ヒレ長やロングフィン、光体形といった多くの要 […]

和墨

“和墨(わずみ)”は茨城県の『めだか専門店ぱれっと』有岡女史が作出した白黒のメダカになる。通常、メダカは周りの環境に合わせて体色を変化させ、明るい環境では体色も明るくなるため、特に黒系のメダカでは、明るい色合いの容器に入 […]

”令和“シリーズを使った交配系統

 埼玉県『うなとろふぁ〜む』のスタッフ湊さんが独自に進めている交配系統  「赤いヒレに光を入れたくて」と、業務の傍ら、交配を進めている。やはり『静楽庵』の“令和シリーズ”を知ったことからそのアイディアを思いつかれたそうで […]

全身体内光を使った交配系統

 東京都の『SoAめだか』さんが進める全身体内光を使った交配系統  管理名を「ライムコア」とされていた。上から見るとわかりやすいが、体の中に鮮やかな緑色が見えるところから付けられた。全身体内光に朱赤透明鱗を交配された系統 […]

プラチナ幹之

 神奈川県在住の中里良則氏は、幹之メダカが広島県の『めだかの館』からリリースされると即入手され、以来10数年に渡り、ひたすら累代を続けられている。47世代(F47)を超え、その中で頭部まで輝青色が乗った“鉄仮面”と呼ぶタ […]

アルビノ24アンナ

「三河の地でメダカをこよなく愛する老人」というキャッチフレーズをお持ちである愛知県の井川重信氏は、まだ数も少なく、飼育や繁殖が難しいとされていたアルビノに取り組まれ、10年以上累代を続け、2012年に“井川系楊貴妃アルビ […]

サンセット極龍

 愛媛県の田中敬士氏が、第5回鑑賞メダカ品評会にこの呼称で出品され、注目され始めた幹之メダカの一タイプが“サンセット極龍”である。  愛媛県の『めだかのビーンズ』がリリースした胸ビレにも青白い輝きを見せる幹之メダカになる […]

小町

 2019年の春に愛知県の小野久仁雄氏がリリースした非透明鱗紅白の“小町”  青森県の對馬義人氏の作られた透明鱗紅白“凛音”に“煌”の紅白や黒幹之からの派生個体などを交配し、選別淘汰を繰り返すことで紅白体色のメダカを作り […]

白ブチラメ幹之サファイア系からの派生個体

 “白ブチラメ幹之サファイア系”は、2021年の春に岡山県の『静楽庵』からリリースされた。“白ブチラメ幹之”に“サファイア”が交配されたことで、白と黒の体に“サファイア”の青く輝くラメが乗り、青白黒のみの組み合わせによる […]

“サファイア”からの派生個体

 埼玉県の『うなとろふぁ〜む』には、販売用のハウスと、採卵中の親魚や販売前の育成中の幼魚が収容された舟が並ぶ繁殖育成用のハウスがあり、希望すれば、販売されているメダカの親や販売前の未選別幼魚たちを見学することもできる。そ […]

白カブキ

 黒緑がかった体色に黄褐色の斑紋や幹之の体外光が入るなど、独特な特徴を持つ“カブキ”。2014年に愛知県の『岡崎葵メダカ』天野雅弘氏が作出、発表された。オスは青幹之光体形個体、メスは白幹之で体内光を持つ透けたタイプの個体 […]

エメラルドフィン

 2020年の春に“鱗光”、“王妃”、“ブロンズ”を発表された愛媛県の垂水政治氏が、その年の秋にリリースされた“エメラルドフィン”。  “ブロンズ”の色彩バリエーションとも言える“グリーン”が同年の夏に紹介されており、そ […]

カブキ

 愛知県の『岡崎葵メダカ』天野雅弘氏が作出、2014年に発表されたのが“カブキ”である。  オスに青幹之の光体形個体、メスに白幹之で体内光を持つ透けたタイプの個体を用い、それらを交配して得られた緑色がかった1匹のメダカを […]

琥珀光メダカ

 光(ヒカリ)体形のメダカは、本来背ビレがあるべきところにしりビレが位置し、背ビレが後ろへ押し出されて尾ビレの上側に癒合し、菱形のような形になる。そのため通常の体形のメダカに比べ、各ヒレが大きく見応えのあるフォルムを持つ […]

琥珀メダカ

 メダカの品種の中でも、”楊貴妃“と並び古くから知られるのが“琥珀メダカ”である。  頭部周辺の褐色味と、尾ビレや背ビレがオレンジ色がかった色合いに染まる特徴を持つ。  基本の体色は野生メダカの色合いに近いが、全体的に淡 […]

幹之メダカ

 “幹之メダカ”は、それまでのメダカに見られなかった特徴を持つ、突然変異で出現したと言える系統になる。最大の特徴は背部に青みがかった銀色の発色を見せる点である。  この輝きは、虹色素胞によるグアニンの輝きによるものになる […]

ウコンカブキ

 愛知県『岡崎葵メダカ』の天野雅弘氏が2014年に発表された“カブキ”は、その後、多くの愛好家を惹きつけ、累代だけでなく、交配などにも多用される注目度の高い存在になった。2010年からオスに青幹之ヒカリメダカ、メスに白幹 […]

楊貴妃メダカ

 2004年に広島県の『めだかの館』から発表された“楊貴妃メダカ”。発表当初、その濃い体色はヒメダカやシロ、アオメダカが改良メダカの主流だった中で、圧倒的な存在感を示し、呼称の良さも人気に拍車をかけた。  発表から20年 […]

交配系“オロチ”ד紅薊”

 褪色しづらい濃い黒みが特徴の“オロチ”、黒い鱗辺と独特な濃い赤みを見せる“紅薊”。この二品種の交配が、ブラックダイヤや星河などの作出者である中里良則氏が進められていたが、その後、岡山県の『夢中めだか』へと託され、累代が […]

MDS

 それまでのメダカには見られなかった背に青く輝く部位を持つ特徴で、注目を集めた幹之メダカ。当初は「点光」と呼ばれるような小さな発光部位を背ビレ前方に持つ程度であったが、その後、選抜累代が進められたことで口先から尾の付け根 […]

 人気の高い体外光を持つ各種のメダカたち。そうした体外光メダカの作出に大きく関わっているのが、“灯(あかり)”である。  “灯”は、徳島県の『阿波めだかの里』森口 勉氏によって作出された。 緑色がかった幹之メダカにクリア […]

パンダメダカ

 動物園の人気者である「パンダ」。ニュースでも多く取り上げられ、老若男女問わずファンは多い。その名前を冠した観賞魚も多く、“パンダ○○”といった各種の熱帯魚や金魚も人気品種である。そして、メダカでも“パンダメダカ”が存在 […]

出目メダカ

 目が大きく左右に出ている姿は、金魚のデメキンがよく知られ、ユーモラスな姿で人気が高い。メダカでもその特徴を持つ品種がおり、2006年には発見されている。  出目メダカは、単純に目が大きいというわけではない。この目の表現 […]

クリアブラウンラメ幹之

 岡山県の『静楽庵』が作出したラメ系統の品種である“クリアブラウンラメ幹之”  ラメを増やすことを意識され、“黄金ラメ幹之”に“黒ラメ幹之”を交配され、そこから得られた“クリアブラウン”表現の個体を元にして選抜累代が進め […]

背ビレのないメダカ

“マルコ”と呼ばれる背ビレのないメダカ。  埼玉県の『行田淡水魚』小暮 武氏が背ビレのないメダカを発見し、固定化を進めた系統で、2011年に“赤色らんちゅうめだか”として発表された。背ビレのない金魚であるらんちゅうと絡め […]

清流きりゅう

 群馬県在住の高草木二三男氏が作り上げて命名されたのが“清流きりゅう”である。  『めだかのビーンズ』から導入した初期の“百式”をひたすら累代されてこられた高草木さん、数採りをこなされる中で、特徴を持つ個体を見いだし、そ […]

シルバーメダカ

 シルバーメダカは、涼しげな青白く輝く体をしており、口先や各ヒレが淡く黄色に染まり、派手な色彩は持たない。“銀河”のニックネームを持つ古くから知られる品種である。  元々の由来としては、アオメダカから派生した光体形とされ […]

オロチ系統の交配系統“タキシード”

 岡山県の『夢中めだか』で進められている交配系統ひとつである。  日本の改良メダカが、世界各地で楽しまれるようになったレッドビーシュリンプのように世界中で通用するようにと、わかりやすいハウスネーム“タキシード”とつけられ […]

夜桜×ウコンカブキの交配系統

 岡山県の『夢中めだか』が進める異品種交配系統のひとつになる。  愛媛県の垂水政治氏が作られた“夜桜”に、愛知県『岡崎葵メダカ』の天野雅弘氏が作られた“ウコンカブキ”を交配して累代されている。親交の深いお二人のメダカを『 […]

業火

 埼玉県の『めだか屋MEDAKER』が作るブラックリム系統のメダカで、ハウスネーム“業火”と呼ぶ。 (“卑弥呼”ד紅龍”)F3×(“五式ヒレ長”ד赤錆”)F2という交配で作り上げられている。“業火”の呼称の由来は、そ […]

松井ヒレ長煌

“煌(きらめき)”は、“夜桜”、“女雛”を作出された愛媛県の垂水政治氏が、「“女雛”の最終形」として、“女雛”と“夜桜”を交配し、体外光を持つ“女雛”の姿を目標に作られた系統である。当初は「“女雛”、“夜桜”シリーズ」の […]