静楽庵の魚たち
岡山県の『静楽庵』が、2023年リリースに向けて改良をが進めている“令和紅白ラメ幹之”
“令和オーロララメ幹之”から出た紅白体色の個体を元に進められている。“令和”の特徴であるヒレの朱赤はもちろんだが、体の赤と青いラメの対比が特徴的だが、この青ラメにはサファイア系の血は入っていない。まだ墨が入る個体がおり、その墨をなくす方向を意識され、体の黄色色素も抜けた完全な紅白体色の姿を目標とされる。
この個体はすでにお役ご免となった種親たちで、現在ではここからさらに2世代進められており、完全に墨の抜けたタイプでの採卵も進んでいる。リリースまでにはさらに2〜3世代を進めたいとされ、来春以降の姿が楽しみである。
こちらは“令和黒ラメ幹之サファイア系”
今年の春に発表された後、新たな“令和シリーズ”が次々と発表されたことから、どうしても新しい系統に注目がいきがちではあるが、初期シリーズでもしっかりとレベルアップが続けられている。
朱赤の色合いをより派手にしたり、“令和シリーズ”の特徴である体の透け感を伸ばし、さらに体質的にも強化されるよう進化させることを心掛けておられた。
新しいものができると、古いものを気にしなくなったり、交配を進めるだけで元の系統を維持していないなどという話も聞くが、こうした大元の系統維持は大切なことだと実感させられる。
“令和シリーズ”だけでなく、『静楽庵』の十八番とする“三色ラメ幹之体外光”も進化が進んでおり、今年の6月には“LU-04”がリリースされている。
『静楽庵』の最新シリーズを紹介した『メダカ百華14号』が好評発売中。