透明鱗三色と呼ばれるメダカは、琥珀透明鱗や朱赤透明鱗に斑模様が入ったタイプが起源になる古くから知られる品種で、透明鱗性の透け感のある体に朱色や墨斑が入ることで三色柄を表現している。地肌の白い非透明鱗三色とは三色の表現が異なる。『わくわくメダカ』鈴木健二氏の作る“紅華錦”は、透明鱗三色にひたすらこだわり、13年以上純系を累代繁殖させて仕上げられている。
今回、『メダカ屋サバンナ』で行われた「透明鱗三色GrandPrix」は、その“紅華錦”を使い参加者が繁殖した個体を作出者の鈴木健二氏に審査してもらうという品評会であった。夏の終わりに参加者は一斉に“紅華錦”の親を入手し、そこから三ヶ月という限られた期間で、繁殖育成した“紅華錦”を持ち寄られた。それを鈴木さんはじっくりと1匹1匹を見ながら、時には写真を撮ったりもして、時間をかけて丁寧に審査されていた。古くから知られる品種であるが、透明鱗三色は綺麗な表現に仕上げることが難しい品種としても知られる。時間制限もあったことから、まだサイズが小さかったり、表現ができあがっていないなど苦労が透けて見えていたが、そんな中でも仕上げられた個体は多くの人の目を惹いていた。
鈴木さんが決められた1位から5位の個体、そしてイベントを訪れた一般の方々による人気上位2個体、そして主催者のサバンナ賞とピーシーズ賞が決定した。
総合優勝及び来場者人気投票1位
出展者 『チョモランマ』
準優勝
出展者 『こじまメダカ』
第三位
出展者 『しばまる』
第四位
出展者 『卯月さほ』
第五位
出展者 『クライムメダカ』
来場者人気投票第2位
出展者 『稲勢めだか』
メダカ屋サバンナ賞
出展者 西出瀬音
ピーシーズ賞
出展者 小松雅弘
会場は埼玉県比企郡の旧小見野小学校の体育館で行われた。メダカくじやメダカすくい、即売会などが行われ、多くの来場者で盛況な一日であった。