F10に至った、中里良則氏の“プラチナ幹之リアルロングフィン”
神奈川県川崎市在住の中里良則氏が累代繁殖している”リアルロングフィン・プラチナ幹之”のF10の撮影を今朝、行った。
2020年6月22日に、中里氏が累代繁殖していたS幹之の中に、ヒレが伸長した2匹のオスを発見されたのが、リアルロングフィンのルーツである。『メダカ百華第10号』から、リアルロングフィンの系統は欠かさずに掲載する、ヒレ長系統の一つになっているのが現在である。
その年の初冬から中里氏は”プラチナ幹之”のリアルロングフィン化の交配を進められ、2年間でF10まで進めて来られているのである。
様々なリアルロングフィンが作出されるようになった今でも、中里氏の”リアルロングフィン・プラチナ幹之”は様々にグアニン表現を増やしつつ、今に至っているのである。
このヒレ長系統がリリースされると、F1からリアルロングフィンが遺伝するため、多くの作り手が様々な系統と交配を進め、今では多くの品種でこのリアルロングフィンが作られている。
こうなると、誰かが作ったりアルロングフィンを入手して殖やすのが手っ取り早いのであるが、これからまた新たな交配をすることも決して遅くはない。このF10世代は。今後のリアルロングフィン化の素材として、2021年初期バージョンより、結果が出やすい系統になっていると言える。また、実際に異品種交配をした人だけが知る知識、遺伝的な興味を「買って殖やしている」だけでは気付かないのである。
それについては、来年の春頃に情報提供する機会が来るかと思うが、実際に交配を始めて一年後、一年半後に結果を出すという「自分のオリジナルのリアルロングフィンを作る」作業を一人でも多くの人に経験してもらいたいところである。
中里氏が直系を維持してくださっている事の大切さを知っておいて頂きたい。