人懐こい熱帯魚オスカー

 “オスカー”というシクリッドは、様々な魅力を持つ種で、シクリッドファンのみならず、大型魚や肉食魚ファンにも認知されている人気魚である。その魅力は多岐に渡る。南米産大型シクリッドの代表種とも言われ、古くから東南アジアで養 […]

密林の宝石ヤドクガエル

 以前は見る機会さえ少なかったヤドクガエルの仲間だが、流通ルートの開拓などから輸入量も増え、器具や餌、飼育環境の充実により、だいぶ身近な存在になった。さらには熱心な飼育家による国産の個体もわずかながらも流通するまでにもな […]

渋い魅力のナンナカラ・アノマラ

南米のドワーフシクリッドとしては、アピストの仲間が有名であるが、他にも魅力的な種がいる。こちらはナンナカラ・アノマラ。 ギ アナ西部に分布しているナンナカラ属の代表種で、こちらも昭和時代から親しまれているポピュラーなドワ […]

飼い込むことで楽しむオデッサ・バルブ

日本の川魚として親しまれているタナゴの仲間を思わせるようなフォルムをしたオデッサ・バルブ。 目、エラ蓋から尾部まで、幅広い鮮やかな赤に染まり、背ビレ、しりビレ、腹ビレは黄に黒斑が多数入る。銀に輝く鱗辺もアクセントになるな […]

コリドラスを始めよう

 コリドラスは、南米に広く分布する小型なナマズの仲間で、非常に多くの種類が知られ、ビギナーからマニアまで、熱帯魚の中でも古くから変わらぬ人気の高さを保っている。熱帯魚を扱う店であれば、必ずと言っていいほど数種類を見ること […]

泳ぐ円盤淡水エイ

 エイと言われれば、多くの人は海に生息するとイメージするだろうが、南米や東南アジアなどの淡水域である川に生息する種類が輸入されてくる。淡水エイは、U.F.O.のように泳ぐ姿やその独特な体型、バラエティに富んだ模様の美しさ […]

スネークヘッドの楽しみ

インドやマレー半島を中心に、東南アジアやアフリカに広く分布するスネークヘッドの仲間たち。インド便を中心に各地から輸入されており、最近ではどの季節でも何かしらの種類がショップの水槽で見ることができる人気のグループになってい […]

古代魚ポリプテルス

 古代魚と呼ばれる熱帯魚の仲間の中で、ポリプテルスは初心者からベテランまで幅広いファン層を獲得している。その姿は独特で、体表を覆う硬質の鱗はガーパイク、肉質な根元からの胸ビレはシーラカンス、アミア・カルヴァのような鼻管、 […]

輸入グッピーの魅力

 シンガポールなどの東南アジアから、コンスタントに輸入されてくる「輸入グッピー」。多くの品種が知られ、どれも色彩が鮮やかで、群れ泳ぐ姿は水槽内でも目立つ存在になる。 世界的に見ても非常に人気が高い熱帯魚のひとつで、この「 […]

はじめてのツノガエル飼育

ベルツノガエルを筆頭に、ツノガエルの仲間は多くの愛好家に親しまれている。陸上生活のため管理が比較的楽であることもあるが、なんといってもそのキャラクターが受けている。ちょっとした時に見せる様々な表情も見ていて飽きない愛らし […]

楽しみ方の多い多肉植物

多肉植物の魅力のひとつが、そのバラエティの多さにある。草姿だけでなく、葉の一枚一枚、それぞれの色味などもバリエーションが多く、ひとつのグループの中でも多岐に及び、同じ種でも違いがあったりする。 販売されているのを見ても、 […]

エンドレスなバリエーション 改良ベタ

野生にいるベタ・スプレンデンスを元に作出された“改良ベタ”。タイを中心に東南アジア各国で盛んに養殖され、大抵の熱帯魚店では扱われているポピュラーな熱帯魚である。水面から直接空気を吸うことができ、それ故少ない水量でも生きら […]

カクレクマノミが好き

 クマノミの仲間は、世界各地の熱帯海水域に広く生息しており、観賞魚としてもポピュラーな存在になる。その中でも特に人気の高いのがカクレクマノミ。元々人気のある海水魚であったが、アニメ映画のキャラクターになったことで爆発的な […]

愛嬌者ウーパールーパー

メキシコサラマンダー、アホロートルという正式名称があるが、昔、テレビCMのキャラクターとして使われた「ウーパールーパー」の愛称が日本では定着している。その名前の響きと、なんとも言えない愛嬌ある姿から、多くの人に親しまれて […]

冬の風物詩ブラックアロワナの稚魚

ブラックアロワナの稚魚 年末から年明けに、コロンビアから黒と黄に染め分けられた稚魚が輸入されてきていたブラックアロワナ。冬の定番種であったが、最近では不安定になっており、今年の初便がやっと輸入された。 この体色は稚魚特有 […]

南米産ドワーフシクリッドの人気種ラミレジィ

南米産ドワーフシクリッドの中でも、人気種であるラミレジィ。 コロンビアからのワイルド個体も入荷するが、圧倒的に改良品種の流通が多い。初めはワイルドの姿をより派手にしたシンガポール養殖、そしてさらに仕上げたドイツやオランダ […]

氷の下のメダカ

 普段それほど凍らないような地域でも強い寒波が来ると厚い氷に飼育容器が覆われることになる。  水が凍っているということは、当然、水温は0℃以下である。メダカの耐寒性は水温1℃程度とされており、水が凍るような状況は生死に関 […]

清水金魚の初競り市訪問

 冬至を過ぎて陽は長くなってきたが、まだまだ凍える寒さで外のメダカたちはお休み中。そんな中でもメダカ業界はしっかり動き始めている。浜松の株式会社清水金魚では、2023年の初競りが行われた。  清水金魚では、毎月最終木曜日 […]

Fuji Aqua Green 訪問

 静岡県の『Fuji Aqua Green』に初めてお邪魔したのは2019年の夏であった。その年の夏に店舗としてオープンしたばかりのタイミングであったが、店主の川口さんが「日本一汚いですよ」と先におっしゃっていたのが印象 […]

Aqua Lux 訪問

 富士山の麓になる静岡県裾野市の『AquaLux』にお邪魔した。  プラ舟やジャンボダライなどが並ぶ屋外飼育場。こうした設備が五カ所ほど使われており、加温設備も稼働している。メンバーは総勢4人おり、それぞれが自宅でも飼育 […]

久万楊貴妃媛の村松盛里氏宅訪問

 “久万楊貴妃媛”の作出者である村松盛里氏の飼育場にお邪魔した。  最低気温が一桁になり、冬支度の時期であったが、選別された魚たちが出迎えてくれた。ハウスはあるものの、こちらはよほど小さな個体の育成や新たな交配系作りのた […]

透明鱗三色GrandPrix

 透明鱗三色と呼ばれるメダカは、琥珀透明鱗や朱赤透明鱗に斑模様が入ったタイプが起源になる古くから知られる品種で、透明鱗性の透け感のある体に朱色や墨斑が入ることで三色柄を表現している。地肌の白い非透明鱗三色とは三色の表現が […]

静楽庵の魚たち

岡山県の『静楽庵』が、2023年リリースに向けて改良をが進めている“令和紅白ラメ幹之” “令和オーロララメ幹之”から出た紅白体色の個体を元に進められている。“令和”の特徴であるヒレの朱赤はもちろんだが、体の赤と青いラメの […]

藤煌

 垂水政治氏が自身の作出された“女雛”の「最終形」として、柿色の特徴を持つ“女雛”に体外光を持たせた“煌(きらめき)”。その姿は、メダカ愛好家を魅了し、あっという間に人気品種になった。ただ、オーロラ血統のメダカを多色表現 […]

松井ヒレ長煌

“夜桜”、“女雛”を作出された垂水政治氏が、「“女雛”の最終形」として世に送り出した“煌(きらめき)”。2016年末から“女雛”と“夜桜”を交配し、体外光を持つ“女雛”の作出に取り組まれ、作出された。“女雛”の柿色表現と […]

リアルロングフィンスーパーオパール

 体内にあるグアニン層が光を反射することで、独特な輝きを見せる体内光メダカ。これは上から見ることでしか確認できず、水槽などで横から見ると見えなくなる。初期は内臓部分よりも後ろの体後半部に輝きが見られたが、その輝きの部分を […]

リアルロングフィン緑光ラメ

“緑光”を世に広めた浜松の『猫飯』では、当然のごとく、“緑光”の進化系も作り続けられている。こちらは“リアルロングフィン緑光ラメ”  背面だけでなく、体側面、さらに顔周りと全身にラメが散らばる姿が印象的であった。“緑光ラ […]

ネメシス

 静岡県の『猫飯』がこの夏に発表した“ネメシス”  “鯖の極み”の進化系として名付けられた。これは『猫飯』の作出品種で、“緑光”から出る青幹之系統を選抜交配することで作られた“鯖”を、さらに体内の黒みと体外光にこだわって […]

小町バラエティ

 愛知県『小野めだか』の小野久仁雄氏の飼育場で最新の“小町”を見せていただいた。  “小町”は非透明鱗紅白になり、青森県の對馬義人氏の作られた透明鱗紅白“凛音”に、小野さんが“煌”の紅白や黒幹之からの派生個体などを交配し […]

ゴージャス

 愛知県『TOYAMA medaka 』外山智士氏の作る黄金緑光ヒレ長“ゴージャス”として管理されている系統  クリーム“緑光”から得られた黄金体色の個体を元に、黄色系の紅白“灯”を交配して選別累代されている。  “緑光 […]

小野紅帝ラメ

 愛知県『小野めだか』の小野久仁雄氏が作る“紅帝ラメ”  小野さんの作る“紅帝”は、室内などの飼育でも色落ちが少なく、その濃い朱赤色から“小野紅帝”の呼び名で浜松の清水金魚から全国へと出荷されている。その小野さんが作る“ […]

松井ヒレ長魔王

 黒みのある体で背を中心にラメが散らばる“松井ヒレ長魔王”  滋賀県の『おととや中村』で種親として活躍している個体である。 “魔王”は、10年近く前に広島県の『め組MEgumi』からリリースされた、黒みのある基調色で背部 […]

優姫×紅緋の交配系統

 滋賀県の『淡海めだか』岸岡氏の進める独特な赤と黒の表現を持つ交配系統  “優姫(ゆうひめ)”ד紅緋(べにあけ)”の交配から選抜累代されている。“優姫”は、大分県の『めだか屋おおいた』が作るブラックリム系の系統で、頭部 […]

ブラックキング

 黒い体にたなびく優雅なヒレを持つ“ブラックキング”  品種としては、“黒蜂(こくほう)”を松井ヒレ長化した系統になる。“黒蜂”は、2013年の第5回秋季日本メダカ品評会の1水槽部門にて岡山県の深川善正氏出品で第一席とな […]

絹三色

 栃木県の『小山メダカセンター』が作る透明鱗三色と非透明鱗三色の特徴を併せ持つ三色メダカ。2022年に“絹三色”としてリリースされた。  白い地色を持つ姿を特徴とする三色系統。“ひぐらし三色”×非透明鱗三色の交配で作られ […]

透明鱗三色”紅華錦“

 茨城県の鈴木健二氏が作る透明鱗三色“紅華錦”  透明鱗三色にひたすらこだわり、職人気質の選別で累代されること十数年、他の血をいれることなく続けられている系統である。  透明鱗三色と呼ばれるメダカは、琥珀透明鱗や朱赤透明 […]

ブラックダイヤと天鵞絨の交配系統

 埼玉県の『北本の太郎』さんが進める“ブラックダイヤ”ד天鵞絨(ビロード)”の交配系統のF3段階 “天鵞絨”は、“黒百式”×全身体内光の交配で太郎さんが作出した系統で、『行田淡水魚』の黒みの強い全身体内光を使い、その黒 […]

オロチを使った交配系統

 メダカは、周りの環境に合わせて体色を変化させる性質を持っており、白など周囲が明るい色合いの環境では体色が薄れ、逆に黒など暗い環境では体色が濃くなる。この性質は背地反応とも呼ばれており、特に黒系のメダカでは、明るい色合い […]

非透明鱗三色“あけぼの”

 非透明鱗三色を一躍有名にしたのが、岡山県の小寺義克氏が作出した“あけぼの”である。  非透明鱗三色は、幹之メダカ特有の透明感のある体を持つメダカになる。色素胞の欠如により、鱗が透けて体内が見える透明鱗メダカ、それに対す […]

オーロラ黄ラメを使った交配系統

 東京都の『SoAめだか』さんが進める交配系統  管理名で「とりから」と呼ばれている。金色ベースで多色のラメ表現になっていることを鳥の唐揚げに見立てて決めたそうだ。“オーロラ黄ラメ”と“オーロラブラックラメ”の交配から導 […]