ネメシス
静岡県の『猫飯』がこの夏に発表した“ネメシス”
“鯖の極み”の進化系として名付けられた。これは『猫飯』の作出品種で、“緑光”から出る青幹之系統を選抜交配することで作られた“鯖”を、さらに体内の黒みと体外光にこだわって選抜累代して作られた。グアニンの輝きと黒みの独特な雰囲気から人気品種となっている。代表の池谷雄二氏は、さらに黒みを持たせるために全身体内光の黒みの強い選抜系統である“巫”を交配することで、さらに黒みを持つ“サバブラック”を作出されていたが、“ネメシス”はさらに濃い黒みを見せる。
“ネメシス”は、息子さんである池谷銀さん作になる。銀さんは、他品種を交配することなく、“鯖の極み”からの選抜累代だけで作り出された。
体内から滲み出る黒みは、漆黒と見えるほどの黒さを持ち、“緑光”らしい鱗や体側のグアニンの輝きを見せる。さらにこの黒さの遺伝率は9割を超えているという。同じ系統魚を扱っていても、親選びなどで仕上がりが変わるということが実感できた。