小野紅帝ラメ
愛知県『小野めだか』の小野久仁雄氏が作る“紅帝ラメ”
小野さんの作る“紅帝”は、室内などの飼育でも色落ちが少なく、その濃い朱赤色から“小野紅帝”の呼び名で浜松の清水金魚から全国へと出荷されている。その小野さんが作る“紅帝ラメ”も濃い体色で、体中に煌めラメを持ち、人気品種になっている。メダカの朱赤体色には、ラメが乗りにくい傾向があったが、累代を重ねることで見応えある姿に進化している。
その“紅帝ラメ”のヒレ長化も進められた。
“紅帝ラメ”が順調に出荷できるようになったが、そのヒレ長は見られず、ならば自分で作ろうと、“紅帝ラメ”に“松井ヒレ長紅帝”を交配された。当初はラメも乗らずヒレも伸びずという形だったが、F6まで進んだ現在、ヒレ長化も形になっていた。
さらに、小野さんの娘さんである広野圭子さんもお父さんの“紅帝ラメ”を進化させようと取り組まれている。
“王華”朱紗系を交配したそうで、ラメの表現に着目して累代を進めている。ラメ並びなどにも特徴が出てきており、この先の出来映えが楽しみであった。