今年の1月7日、オロチと紅薊(べにあざみ)の交配によるF1を紹介した。
神奈川県川崎市在住の中里良則氏が進めるオロチプロジェクトの10番目の交配によるものであった。
そのF2は、中里氏が「屋外で飼育するのが良し!」と判断されて、全てを手放され、屋外で飼育して一ヶ月が経過したメダカを撮影することにした。
太陽光を浴びて、紅薊の持つブラックリム(クリアブラウン)系の姿を顕著に出したF2個体である。
朱赤色が濃い個体。これこそ、紅薊の基調色を受け継いだ個体と言える。
渋い系の色合いを見せる個体で、これらが、最もオロチד紅薊”らしい姿かもしれない。
実はこの下にいる白頭の個体も同様にF2個体である。
そして、この他にも単色の明るい色を持ったものも出てきているのである。
まだF2の段階で、パターン的には3〜4パターンに分けることが出来る。
その特徴的なものをまとめながら、F3を育てていけば、面白そうなメダカが出てきそうである。
この“オロチ”プロジェクト 10のオロチד紅薊(べにあざみ)”はF3の段階になって、また多くの人に注目されそうである。
中里氏がリリースされた“ブラックダイヤ”がF4からで、現在、F5が各ショップで販売開始されたところである。
ブラックリム系のメダカは、先に紹介した深川善正氏の“来光”、“煌 part-1”、“金星”を始め、これから更に姿を変化させるだろうし、また新たな交配の種親としても使えそうである。
オロチの血統とブラックリム系の血統、その両方を受け継いだメダカが今後、どのようにまとまっていくか?とても楽しみである。