マダイの撮影
今日は、昨年のクリスマスイブ、12月24日に榎戸 富さんが鹿島沖で釣り上げてくれたマダイの撮影をした。
その日の朝にこの写真が送られてきた。
「これ何ハゼ?」ってLINEであった。
このハゼはリュウグウハゼというハゼで、どうしても撮影がしたかったので、生かして持ち帰ってもらうことにしたのである。
「何釣り?」と聞くと「マダイ!」とのこと!
「15〜20cmぐらいのって釣れないよね?」と聞いてみると、「釣れるよ!」との返事!
「じゃあ、それも持ち帰れたら、お願い!」とおねだり!
2匹のマダイを持ち帰ってくれたのである。
これが12月27日、死なせた時の保険として撮影しておいたものである。しかし、せっかく鹿島沖で釣り上げてくれたマダイらしい、美しさは表現できていなかった。
12月29日、東山と共に、夜の磯へ!
私の狙いは、海砂と石灰藻付きの岩であった。
人工海水を使うため、どうしても天然の海砂がもたらすろ過細菌が欲しかったし、すぐに海水が落ち着くのである。
そして、2匹のマダイに冷凍オキアミを与えてみると、良く食べる!「よし!体色を戻せる!」と今日まで撮影を待ったのである。
熱帯性の海水魚の飼育には興味がないのだが、こういった身近な海水魚、しかもポピュラーな種類を短期間でも状態良く飼うのって緊張感があるし、うまくいくと楽しいのである。
今日、撮影できたマダイは、マダイらしい濃い桃色の体色、体側に散在する青い斑点も表現できたのである。やっぱり海砂の威力って凄いのである!
こういった写真が撮れると俄然やる気が出てくるもので、この写真は、
この『手に取るようにわかる 川や湖の生き物の飼い方』の姉妹本として、東山と共に写真を撮りためている『手に取るようにわかる 海や磯の生き物の飼い方』で使う予定である。
このマダイは海に戻して、マダイを恐れて岩陰に隠れっぱなしのリュウグウハゼを次は撮る予定である。