『上州めだか』が作る“王華”と“月華”
『上州めだか』の岡田卓也氏と初めてお会いしたのは、去年の3月のことであった。
(株)清水金魚の市場にラメの綺麗なメダカをまとまって出品している方がおり、誰の出品かをお聞きしたところ、『上州めだか』からということを知ったのである。
「是非、取材を!」とお願いして、一ヶ月後に訪問が実現!
https://piscesbook.com/archives/11744
その時のブログ記事である。
それから、岡田さんとは年齢差があるのだが、イベントに出向いたり、ショップに行ってみたりと年齢凸凹の二人で遊んだことなどもあった。
その岡田さん、「ラメを集める」という表現を使われたのが印象的だったのだが、たった一年ちょっとの期間で、ラメ鱗の集め方は自分の想像以上のメダカへと仕上げられたのである。
https://piscesbook.com/archives/13029
https://piscesbook.com/archives/14835
この記事中に、現在の“王華”と“月華”となるメダカの一世代前のメダカたちが掲載されている。
この一匹のオスが岡田さんの主な秘密兵器として使われたのである。初めて見た時に、「“トウモロコシ”みたいだ!」という笑い話になったのだが、その後、この個体の呼称が“トウモロコシ”になってしまった(汗)
そして、昨年12月末の『行田淡水魚』の小暮 武氏、『メダカワールド』の小熊孝則氏、“カブキ”、“花魁”の川戸博貴氏、ヨタロ〜との最高のメンバーでの『上州めだか』訪問の時間はとても楽しい時間となったのである。
当然、この時に、“トウモロコシ”もお披露目されたのである。
そして、今年になり、はっきりと遺伝することが判ったことから、この2系統に『上州めだか』初のハウスネームが付けられたのである。
紅白ラメの“王華”である。ラメメダカに関しては、岡山県美作市にある『静楽庵』血統が圧倒的に多く使われており、どれだけ綺麗に作り上げても、『静楽庵』血統の雰囲気が感じられてしまうのだが、この“王華”は、“三色ラメ”ד三色ラメ体外光”から出てきた紅白の個体に、“紅白ラメ”を交配してからのF3となる。
ラメ鱗が密に、しかも表皮から見て二層に分布している表現となり、十分にハウスネームが付けられるレベルへと作り上げられている。
三色ラメの“月華”である。この“月華”は、“三色ラメ”ד三色ラメ体外光”から出てきた個体のF2に、“トウモロコシ”と呼んでいたオスを交配したもので、見事にオスのラメ鱗の並びの美しさが移行している。このラメ表現はこれまで見たことのないものであった。
ここまでのラメを持つメダカを作り上げられた岡田さん、やはり、「ラメを集める」という表現を使われた感性とセンスは相当なものなのだと感じた。
https://jousyumedaka.base.shop
これからの変化、さらに色柄の部分の変化など楽しみである。
いつも、Twitterやブログ拝見してます。Twitterで投稿されていた個体を購入したいのですが、可能ですか?