『上州めだか』再訪!
昨日は、午前8時に出発して、群馬県太田市にある『上州めだか』に向かった。
前回、お邪魔したのは4月6日のこと、二ヶ月半ぶりの再訪となった。
その時の訪問記は以下のブログからどうぞ!
https://piscesbook.com/archives/11744
今回はヒレ長系統とラメ系統を撮影させて頂くことにしていた。
4月の訪問時は保温のため11棟のハウスはビニールが二重掛けされていたのだが、今回は、初夏ということで強めの寒冷紗がしっかりと設置されていた。
まずは、“あけぼの紅白ラメ”から!
『上州めだか』の岡田卓也さんは、「ラメを乗せる」ことに関しては、しっかりとした観察眼と感性を発揮される作り手で、ラメ系統では今後、さらに美しい個体を作られるに違いない。
こちらは“クリアブラウンラメ”、品質的には『上州めだか』の普通のタイプであろう。しかし、ラメはしっかりと並べられている。
こちらは、“煌ラメ”の呼称で管理されている系統。“煌”から体外光よりラメを強める方法で作られている。
こちらは、“紅白ラメ”。まだ若く、『上州めだか』、岡田さんの本当の実力が見えてくるのは二ヶ月後、素晴らしい“紅白ラメ”を見せてくれることだろう。「ラメ鱗がしっかりと乗った“紅白ラメ”」これは期待できそうである。
昨日は30cm水槽のセットを持ち込んだのだが、いきなり外掛け式フィルターのポンプが故障(大汗)
ホームセンターに走ろうかと思ったのだが、岡田さんが以前、海水魚飼育に使っていたスポンジフィルターがあったので、それを流用させて頂き、なんとか事なきを得た(汗)
スポンジフィルターにエアーを通したところで、撮影開始!
まずは、この“サタン・ゴールド”の名で管理されている個体から!
“サタン”には黒蜂の血統が流れているので、ヒレが朱赤色になる個体は出てくるのだが、それを松井ヒレ長化すれば、より見映えが良くなるのである。
『上州めだか』は完全なプロの養殖業者なので、どうしても一匹、一匹を大切に掬うという管理はできないため、松井ヒレ長はヒレが切れてしまうことが多くなるが、体形、顔つきをここまでまとめておいてくれると、愛好家はこの魚を種親にして、良い魚を採ることが出来ることだろう。
こちらは“サタン”の名で管理されている、全身、真っ黒な個体群である。
こちらは“オロチ・ゴールド”の名で管理されている、ヒレが橙色を帯びる系統。“オロチ”にもd-RRとd-rrの遺伝子を持っているので、このヒレが橙色になるメダカも出てくる。
それを岡田さんは集めて、系統繁殖されておられるのである。
こちらは“松井ヒレ長紅帝”で管理されている系統!楊貴妃系統の松井ヒレ長は見映えがするメダカで、今後、もっと飼育を楽しむ愛好家が増えるであろうメダカの一つである。
こちらは『上州めだか』の“オロチ”。体形をしっかりと作られた系統である。
上見に戻り、こちらは“夜桜”、岡田さん独自の改良を進めておられる。
こちらは“緑光”、はっきりとグレードアップしていた。
昨日から『メダカ百華 第8号』の取材を始めた。その第一番目が『上州めだか』さんだったのだが、まだ若いメダカに良くなりそうな系統がいくつも見られた。また8月に撮影に入らせてもらうことになりそうである。
なお、『上州めだか』の情報は以下のページから!
『上州めだか』
https://jousyumedaka.base.shop
『上州めだか』インスタ
https://www.instagram.com/jousyumedaka/
で、昨日、撮影した写真を岡田さんに送ったのだが、その写真を岡田さんが確認したのが午前0時27分、インスタにアップされたのは午前1時…、最後のラインが来たのは午前3時…
しかも…
午前一時に食べている寿司の写真をLINEしてきた(笑)
どうやら、取材当日の夜、寿司をつまみながら、お酒を飲んでいたようである(笑)でも、メダカをしっかり作れば問題なし!平日は6、7時には仕事を始めておられる岡田さんなのであった。
(上見写真/東山 横見写真/森)
『メダカ百華 第7号』は6月26日前後の発売である。詳細はまたこのブログにて紹介させて頂く。