メダカと青水
屋外の容器では、水が薄い緑色に染まることがある。これは植物プランクトンなどが増えている状態で、グリーンウォーターや青水などと呼ばれる。
この状態、見た目は水が濁って、メダカが見えにくいような印象も受けるが、稚魚の初期餌料になったり、色揚げ、水質の維持や浄化など利点もある。
グリーンウォーターの元である植物プランクトンは、太陽光の他、メダカの排泄物や餌の残りなどを養分にして殖える。あまりに色が濃くなるようなら、部分的に水換えをするとよい。
水面下まで来ないとメダカが見えないくらいだと、相当有機物が溜まってきている。
発泡の容器では壁を見ると濃さがわかる。水深数センチ程度で徐々に濃くなっている。
室内での飼育でも、日の入り具合によってグリーンウォーターになることはある。いくつか並べた水槽で、ひとつだけが青く染まるなど、微妙な違いで変わる。屋外からグリーンウォーターを持ってきて水槽に入れても、陽当たりがよくなければ、すぐに水は透明になってしまう。
こうしたグリーンウォーターだったところが透明になった場合は、屋外でもすぐに水換えをする。これは水中の植物プランクトンが死滅してしまったためで、水の状態が悪くなっている。高温で風がない状態で蒸れたような時、雨が大量に入った時など、1日で水が透明になってしまうこともある。水質の急変は魚にとっても危険な状況になる。すぐに水換えの対処をしたい。
陽が当たり、光合成が行われると酸素が発生する。水底の有機物の周りに小さな気泡がつくことで、水面に浮いてくることもある。
これは植物プランクトンの死骸やフンなどの有機物の塊なので、水換えとともに排出する。
こちらは一見、水面を覆う油膜にも見えるが、薄いグリーンウォーターの層
粉餌を入れると、油膜と違ってすぐに水面に餌が広がる。
一口にグリーンウォーターといっても様々な状況があるので、色々なパターンを体験し、それの対処を身に付けるようにしたい。