横浜観魚会 平成30年第二回研究会
前回の研究会からもうひと月も経ったのか?という感じであるが、第二回の研究会が行われた。「暑いですねー」が合い言葉のようになってしまったこの頃。6月中の梅雨明けというのも早かったが、その後すぐに気温30℃超えが続くという真夏の状態である。会場の横浜南部市場は屋根があるため、直射日光に洗面器が晒されることはない。この陽射しでは、おそらく審査を終えた魚が並ぶ頃には洗面器の中はお湯になっていると思われる。魚にもつらいが、その暑さは飼い主にとってもツライものがある。海際にあるため、それなりに風が通ることは通のだが、単純に気温が高い。ましてや皆いろいろと動いているため、あっさりと汗だくになっていたものだった。
早い方は8時前に会場入りされていたそうで、「準備はまだかな?」などと聞かれたものだが、8時に主要メンバーが倉庫からの備品の運び出しを開始、始まってしまえばあっという間に会場設置は完了していた。
そして恒例の売り立て開始。
前回は黒仔も見られたが、さすがに今回は皆色変わりは済んでいた。サイズも十分である。この催しが周知されるようになってきたのか、会員でない一般の人が来られている人数がだんだんと増えてきているように感じた。まだ品評会に参加というところまではいかないものの、やはりしっかりとしたらんちゅうを購入したくて見に来られているようだ。
会員たちも負けずにじっくりと出品魚を吟味する。「これはこのままいけるよね?」「入れ場所があればなぁ」出品者をつかまえていろいろ質問する方など、様々である。こうした検討時間が十分にとられているので、話しも盛り上がっているようであった。
関東東錦の当歳も並んでおり、こちらもなかなか普通には流通しないということで、ある程度まとめて導入をする方も見られた。
売り立てが終わると即研究会へ突入
らんちゅうが大小二部門で行われるのは第一回のみ。今回からはひと部門である。連休中日や御盆などの兼ね合いもあってか、いつもよりはやや参加人数は少なかったようだ。集まった魚も50匹弱であった。しかし、前回からひと月とはいえ、幼さは消え、しっかりと作り込まれた魚が集まってきていた。中にはもう秋大会のサイズのような魚も見え、そうした魚は控え池の段階からやはり注目されていた。
らんちゅう審査風景。合議制は第一回のみ、今回からは点数出しで番付が決められていく。
らんちゅう一位 齋藤一成氏
らんちゅう二位 丸山克昌氏
屋根があるとはいえ、やはり皆さん暑さに参っていたようだが、魚があがりだすとすぐに洗面器の場所に集まり出す。そして大いに盛り上がるのもいつもの光景であった。
やはり研究会だからか、秋の大会時ほどピリピリとした雰囲気もなく、笑い声がそこかしこから聞こえていた。
その他のらんちゅう入賞魚は日らんホームページ http://nichiran.net/で。
東錦審査風景。こちらは審査員三名による合議が行われていた。
受付時に皆の注目を集めていた魚がいたが、その評価のまま上がってきていた。サイズも仕上がりも一際目立っていたものだった。相当な気合いを入れて連れてきたそうだ。
関東東錦 一位 高瀬有三氏
二位 高瀬有三氏
三位 中根俊彦氏
四位 中根俊彦氏
五位 中澤俊男氏
六位 中澤俊男氏
七位 中根俊彦氏
八位 中澤俊男氏
九位 中澤俊男氏
十位 松下哲也氏
十一位 安田英一氏
十二位 安田英一氏
十三位 中根俊彦氏
十四位 中根俊彦氏
十五位 中澤俊男氏
十六位 松下哲也氏
らんちゅうの成長具合に比べると、東錦の方はまだ可愛らしい印象の姿であった。
皆さんこの高温の状態には手を焼いているようで、成長させるためにもしっかりと餌を入れたいところではあるが、水温が高すぎると水の汚れも普段以上に進んでしまうのもあり、調子を崩してしまう恐れもある。急な天候の変化で気圧が急変したりすると、それが原因で消化不良を起こしたり、呼吸の異常が起きたりと、苦労されているようである。
次の研究会は8月の第三日曜日19日である。そこにはもう本大会で見られるような姿の魚が例年並ぶ。そしていよいよ品評大会シーズンが幕開けになる。