メダカフ化仔魚
昼間の気温も十分に高くなり、メダカの卵は次々とフ化していく。
残っていた発眼卵も、部分的な水換えをすることで刺激を受け、卵を破って泳ぎだしていった。
この水換え、フ化への刺激になるのだが、汚れに対する意味合いも含んでいる。
卵の数や水量にもよるが、水が汚れていれば卵への悪影響がでる。
フ化はしたものの、死んでシラスのようになった仔魚。フ化したものの、卵から完全に出られずに死んでしまうこともある。
体質が弱いという場合もあるが、水の汚れが原因であることが多い。
せっかく卵を得てフ化しても、その先に進めないのではしょうがない。
なるべく広めの容器で卵をキープし、エアーレーションを弱くかけておく。屋外ならば風が吹くことで水面が動くが、室内や風通しの悪い場所では曝気して水面を動かし、酸素の供給をしっかりしてやりたい。気温の高くなる時期の室内では、蒸れて水質悪化や酸欠が進みやすいので注意したい。
健康なフ化仔魚
フ化して数分後には活発に泳ぎ回っている。
ただ、この時にはまだ腹部に卵黄を持っているため餌は食べない。焦って餌を入れても水質を悪化させるだけになる。
数日後には卵黄を吸収して餌を食べだすが、メダカのフ化仔魚は非常に小さく、当然口も小さい。
口に入る人工餌料も限られる。なので、フ化仔魚の容器に青水やグリーンウォーターと呼ばれる緑の水を薄っすら染まる程度に入れた。
これは屋外の親メダカ飼育槽などで自然とできる植物プランクトンが増えた水で、それらは仔魚のよい餌になる。
これで数日もすれば、稚魚用の人工餌料がしっかり食べられるサイズに育つ。
気を抜かず、水の汚れに気をつけつつ、育てたい。