“鬼怒川の黒”、“鬼怒川の赤”と名付けられた『小山メダカセンター』の交配メダカ

5月12日、“紅華錦(べにかにしき)”を作られる鈴木健二さんの飼育場を後にして、約30分の道のりを運転し、昨年に続いて『小山メダカセンター』にお邪魔させて頂いた。

『小山メダカセンター』は、
http://www.oyama-medaka-center.com/concept.html
このアドレスのホームページで改良メダカの通販を2008年から開始された、メダカ専門店としては老舗の一つである。

昨年も『メダカ百華第4号』でも撮影をさせて頂いたが、今回、“怒黒(どくろ)”、“紅怒黒(べにどくろ)”を見せていただきたいと思い、再訪させて頂いたのである。

“怒黒(どくろ)”は、紅(くれない)とオーロラ系メダカの選抜交配から作られたメダカで、その独特の顔つきから、『小山メダカセンター』では、ドクロの愛称(仮称ですが)で呼んでいるメダカである。

紅とクリアブラウンとの交配で作られたメダカは、広島県福山市の『栗原養魚場』の “おとひめ”が有名である。

それと交配的には近いメダカが“怒黒(どくろ)”、“紅怒黒(べにどくろ)”ということになる。「怒る」という感じが入っているとちょっと恐ろしげに感じられるかもしれないが、この「怒」の字は近くに流れる鬼怒川から一文字とったものである。

“怒黒(どくろ)”である。この個体は2014年から交配を開始してからF4に至ったものである。

光体形で、これまでに知られてきた“おとひめ”、“紅薊”と酷似した外見を見せていると感じた。

白体色の兄弟、姉妹魚である。このメダカにはハウスネームは付けられていないが、これはこれで見るところはあるように感じた。

こちらもF4個体であるが、こちらは紅側の表現をよく表したタイプである。光体形の特徴である背ビレ前の光る部位を見せており、このタイプで光る部分を残すことは思った以上に難易度が高い点である。

こちらもF4のバリエーションである。酒主さんがこの表現を今後、どのように分離されるのか?楽しみである。現在、『小山メダカセンター』では店頭販売もされており、遠方の方は、『小山メダカセンター』のホームページからメールで問い合わせてみても良いかもしれない。

まだ呼称は正式に決められたものではないところもある“怒黒(どくろ)”、“紅怒黒(べにどくろ)”、特に白抜けの個体は取材時にはとてもお買い得な価格の容器に入れられていた。自分も呼称を少し考えてみようかと思っていたりする。

こちらは『小山メダカセンター』のオリジナルであるOMCブラックと幹之メダカを交配したメダカである。2014年から改良したもので、渋い雰囲気を持ったメダカである。今後の展開が楽しみである。

兄弟魚で、体外光を持った個体である。

こちらも体外光を持った個体。

透明鱗性が強く、個性のある表現を見せる個体である。

この5個体は、『めだか本舗』がオーロラメダカの呼称を使った当時、そのものを『小山メダカセンター』が系統維持してきたものである。雌雄で体色が異なるため、維持することが難しいし、その後、幹之メダカと交配したオーロラ幹之が多くの魅力的な改良品種作出に貢献したため、オリジナルはどんどん姿を消したメダカの一つである。

見た目には魅力的とは言えないかもしれないが、「失っては作り直しが効かない」メダカであることは間違いない。これは撮影する側にとってはとてもありがたいメダカであった。

これは系統維持をしている段階で出てきたもので、朱赤色がほんのりと乗った黄金色のメダカになっている。「改良ネタとして面白いメダカ」それがオーロラメダカだったことは、これまでの品種改良の歴史が証明しているのである。

『小山メダカセンター』が作る透明鱗紅白である。体形が大きめになる強健さがある。

この4匹は三色透明鱗×幹之から作っておられたプロトタイプのメダカである。本当はこれは隠しておこうかと思ったメダカなのだが、既にこの次の世代がペアリングされていた。そのペアリングされたものから出てくるメダカで酒主さんが目指すメダカが固まってくることだろう。またその時に、撮影させていただくつもりである。

酒主さんは兄弟でメダカ作りをされておられるのだが、以前から独自の交配を積極的にやってこられた方である。だからこそ、また行きたくなるのである。

ここで酒主さん兄弟の交配が始められるのである。基本的には雌雄1:1でF1を取られており、F2でしっかり数採りをされておられる。

全ての交配から魅力的、特徴的なメダカが出来る訳ではない。メダカの新しいタイプを作る作業は根気と忍耐力が必要なのである。

それを黙々と進めておられる『小山メダカセンター』、私にとっては、撮影できるメダカが多数いる場所なのである。今回も掲載を控えたメダカがいくつかいるのだが、それはまた次世代が育った時の楽しみとして取っておきたいからである。

改良メダカは、出来上がったものを観賞するのが最も楽しいのは確かなのだが、その過程を見ているのも色々と勉強になるのである。また晩夏には『小山メダカセンター』に遊びに行かせてもらいたい。

最後に、これは、個体変異!でもやっぱり記録を残しておきたいメダカであった。

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