光体形のメダカ 2
また、自分の趣味の光体形のメダカを紹介しよう(苦笑)
これは、“舞姫”の呼称で知られたオレンジスーパー光メダカである。2006年、福岡県大牟田市在住の小宮正城氏が作出した光体形のメダカで、楊貴妃メダカのような朱赤色の濃さはないが、12年前でこのメダカは好きな人にはたまらないメダカだったのである。
その後、超人気品種となった楊貴妃透明鱗光、ブリーダーネーム“紅(くれない)”は、この“舞姫”の2年後、2008年にやはり小宮氏が作出、品評会で多くの人に絶賛される品種となったのである。
今、この“舞姫”を「飼いたい!」と言う人は少ないだろうが、改良品種の進歩の歴史の中でキーとなったメダカは、趣味として楽しむ上では飽きることはないのである。
今年はまたこの“舞姫”を楽しみながら、朱赤色の濃い、普通体形の楊貴妃メダカのメスや紅白体色の透明鱗三色のメスなどとの交配をしようかと思っている。
もう一品種、これは広島県福山市在住の神原美和氏のオークション出品魚を落札した、シルバー光メダカである。
「シルバー光メダカ?」と思われるかもしれないが、この天女のような乳白色の体色のものが神原さんのところでは系統的に出てくるそうである。
このメダカも歴史のある系統で、日本メダカ協会の第一回秋季日本メダカ品評会で、ヒカリダルマ部門で神原さんが第一席を獲られた直系だそうだ。
第一回秋季日本メダカ品評会が開かれたのは2009年のこと、今から9年前のことである。その時の第一席獲得魚の直系を飼うことってそれはそれで満足感が大きいのである。
このシルバーヒカリから、この天女が持つような乳白色の色合いを持つもの、特にオスで顕著に現れるようで、その部分がとても興味深い。
シルバー光メダカ、“銀河”の呼称で知られるメダカは、唇と尾ビレ外縁、中央が黄色くなるのだが、その色合いが何から来ているのか?考えていたことがある。シルバー光は、青メダカ由来であることは容易に想像できるのだが、この黄色い部位は、やはりクリームメダカからci遺伝子を受け継いでいるとしか思えないのである。
それが、体色全体をこういった色合いのするのか?しかもオスに多くが出てくる…神原さんはまたこの系統をヤフオクに出品されるかもしれない。是非、入手してみてはいかがだろう?良いメダカである!このメダカも今年は趣味で楽しみたいと思っている。