ザリガニの呼吸
ふと見るとザリガニが横たわっているということがある。
「え?死んじゃった⁈」と驚いた思いを飼い始めた頃に感じた人も多いだろう。
しかし、覗き込むと姿勢を戻し、普通に動いていくだろう。
これはザリガニが呼吸をしているのである。
特にプラケースなど小さい容器で飼育している場合によく見られる。水量が少ないことから、水中の溶在酸素量が少ない時によく行う行動である。
よく見ると頭胸甲を水から出しているのがわかる。さらに見ると頭胸甲と脚の間にケバ状にエラの一部が見てとれる。
ここから直接水面の水を取り入れて呼吸をしている。
水深があり、ろ過器やエアーレーションをしている水槽で、水中の酸素量が足りている状態ならばこの行動はあまりしない。
狭い容器で水深があり、足場になるようなものがなく水面に出られないと酸欠になってしまうこともある。
特に幼体や気温の高い時期には酸欠で死んでしまうこともある。
アナカリスなどであれば足場と共に餌にもなるので、ある程度の量をケースごとに入れておくとよい。