まるで団子を潰したような特異な姿をした多肉植物で、対生した葉が癒着したことによる独特な葉姿である。

南アフリカの岩や砂の混ざった乾燥した地域に分布しており、全体の大部分は土に埋まり、模様のある面を地表に出している。その様子は周りの石に溶け込むようであり、擬態する植物とも言われている。表面の模様や色合いは非常にバラエティに富み、その形や色からから「生きた宝石」とも呼ばれる。

トップレッド

緑弁天玉

特徴である模様のついた表面は、光を取り込むための窓となっているが、ハオルチアなどのように透けては見えない。
 乾燥には特に強く、ごくわずかな水やりでも生育する強健な種。用土が完全に乾いたら水やりをする程度でよく、常に用土が湿っているようでは根腐れを起こす。大切なのは日照条件で、日照が不足すると枯れてしまうこともある。可愛らしい姿でコレクション性も高いが、屋内で並べたりする場合は窓際など明るい環境を選ぶか、定期的に外へ出して日光浴をするようにしたい。ただし、夏場の陽差しは非常に強いため、植物体の中が暑くなりすぎて調子を崩すこともあるので、夏場は風通しのよい場所で、午前中は陽に当て、午後は遮光するなどの調整をするとよい。


真冬では活動も鈍り休眠状態になるが、生長が止まったように見える植物体の中で新芽が形成され、春になって気温が上がると、古い植物体が割れて中から新しい植物体が現れる。

可愛いと見るか、不気味と写るか、その様子はなかなか独特である。ぜひ目の前で観察してもらいたい。

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