冬の磯採集
この冬初の夜磯へ。
急遽だったため、干潮時間からは1時間ほど過ぎてしまっていが、そこは冬の大潮。まだまだ磯が顔を出している状況であった。
外気温は4℃。
「バカだよねぇ」などと話ながらも、現地に着いてみると風もなく、テンションが上がっていることもあってか、さほど寒さは感じない。海水温も気温より高いので心地よいくらいだが、さすがに濡れた手を出すと痺れてくる感じはあった。
さて、磯状態はまあまあか。海藻もすでにそこそこ生えてきていた。
しかし、時間帯か、いまいち生き物が薄いような気もした。
それでもダンゴウオ
やはり冬の磯ではこの魚に会わないと始まらない。
タテジマイソギンチャク
昨シーズンはあまり見なかったが、今年はちらほらと出現。
ヤマトホンヤドカリ
ホンヤドやケアシホンヤドカリはあまり出ていなかった状況で本種を見つけると、大きいので存在感がすごい。
ヤツデヒトデ
固着力が強く、剥がそうとすると腕が取れてしまうことも。しかし、再生力が強く、そこから体を再生することもある。この個体も腕は9本持っていた。
ホシキヌタ
タカラガイの仲間。ツヤッツヤの貝殻が美しい。
落ち着くと外套膜を出して殻を覆い、動き出す。
数少ない魚の獲物
オハグロベラ
17センチほどで磯では大物。
それでも寝ているところなら、結構楽に採れたりする。
ハタ?と思ったが細身だし、模様も乱れ気味
クエの幼魚であった。
高級食材だが、8センチのお子ちゃま。
飼うには手頃かも。
おまけ
なんか岩から生えている?
ヒドロ虫のオオタマウミヒドラのようだ。
基部からポリプを伸ばす群体性の生き物で、殖える時はクラゲを出芽するという面白い生態を持つ。
先端はまるでモウセンゴケのようになっている。これで獲物を捕まえるのである。
ただ、まぁ小さい。老眼には厳しいサイズだ。
行くたびにいろいろな生物に出会えるのが磯の楽しさである。
この冬も何度行くか?何と出会えるか?楽しみである。