神奈川県川崎市在住の中里良則氏が進めている“オロチ”プロジェクト、その中でも、星河(青ラメ幹之)と交配した“オロチ”ラメがかなりしっかりとして来た。

“オロチ”ラメのオス個体である。

こちらは“オロチ”ラメの光体形の個体である。光体系のメダカは、普通体形の個体より、体側、背面にグアニン層を多めに持っているのだが、それがこの“オロチ”ラメにも表現されたようである。

そのF2までの過程は、こちらの“オロチ”プロジェクト4をご覧いただくことにする。

“オロチ”プロジェクト 4

2匹のメス個体である。上の個体は黒さが強く、下の個体はヒレ上などに黄色味を見せている。これは真っ黒なオロチでも、出てくる色彩である。ただし、今回、撮影した魚は8/6〜8/17に採卵した卵から成長した個体で、生後3ヶ月ほどである。まだまだオロチとしての黒さは色揚がりするはずである。

それに、中里さんの飼育環境は完全室内飼育で、太陽光を全く浴びずにこの黒さである。逆に言うと、室内水槽飼育だからこそ、本物のオロチの血を受け継いだ個体を選別しやすい面もある。

オロチの血統は、体側より顎下、腹面まで真っ黒くなることで、写真をみても、その部分がこの“オロチ”ラメをメリハリのあるメダカに見せるのである。

このF3の段階で、中里さんが満足できる個体の出現率は20%ほどだと言われる。そして、この撮影した個体から、既に中里さんは採卵を終わっておられ、F4を育成中である。

そのF4が成長するのが、三カ月後だとすると、2月下旬のこと、メダカのシーズンとしてはまだちょっと早い時期なのだが、熱帯魚を飼育している人にとっては、室内でこの色合いを楽しめるので、時期はいつでも良いだろう。

来年、この“オロチ”ラメがリリースされるのが、楽しみである。

余談になるが、先月発売して二週間ほどで売り切れてしまった『メダカ百華第4号』、重版分は月内には届く予定である。お待たせしてしまっている皆様に、こちらからお詫び申し上げたい🙇

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