古代魚と呼ばれる熱帯魚の仲間の中で、ポリプテルスは初心者からベテランまで幅広いファン層を獲得している。その姿は独特で、体表を覆う硬質の鱗はガーパイク、肉質な根元からの胸ビレはシーラカンス、アミア・カルヴァのような鼻管、そして幼魚期には肺魚の幼魚と同じ外鰓を持ち、成長すると肺呼吸をするなど、様々な古代魚の特徴を併せ持っているのがポリプテルスである。30cm程度の小型種から、最大種のビキール・ビキールは1mに達するとも言われる。60cmを超えた個体は、迫力ある顔つきを見せてくれる。

 観賞魚としての歴史も非常に古く、同種でも模様のバラエティからコレクション性があったり、肉食魚ではあるが性質は荒くなく、温和とも言える。口に入るような大きさの差がなければ、ポリプテルス同士の混泳は容易で、コレクション性も相まって、多数の個体を飼育する愛好家も多い。もちろん、アロワナなど他の大型魚とも混泳できるなど魅力は尽きない。


 特にデルヘッツィやエンドリケリーなどは、独特なバンド模様を体側に持ち、本数や太さなどのバリエーションでコレクションの楽しみがある。

 東南アジアだけでなく、国内でも養殖されており、多くの種で殖やされた幼魚が入手できるようにもなった。幼魚は外鰓を持つ独特な姿をしており、成長と共に外鰓は小さくなり、体の模様もしっかりしてくるので、そうした成長の変化も楽しめる。

プロファイルシリーズは魚種を絞って、基本的な人気種を中心に豊富なカタログ写真で紹介し、飼育方法や殖やし方なども写真を使ってわかりやすく解説しており、熱帯魚を楽しむための手引き書となる電子書籍になります。

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