天鵞絨
“黒衣(くろころも)”を作出された埼玉県在住『北本の太郎』こと本間久徳氏が進めるもうひとつの交配が“天鵞絨(びろうど)”である。
こちらは“黒百式”×全身体内光の交配になり、F5まで来た時点で名前を付けられた。『行田淡水魚』の黒みのある全身体内光を使うことで、その黒みに磨きをかけるように交配を進めた系統になる。
透明鱗性の個体同士をかけているが、体だけでなく顎下からエラ蓋までが黒くなる姿を目指され、体側の光沢も全身に乗るように選別される。
この体側面に入るグアニンの輝きは、成長とともに上がる傾向があり、1歳半くらいで綺麗に仕上がるとされていた。ただ、黒みの強い個体では体形が崩れる傾向もあるそうで、その辺りの選別は厳しくされている。