『うなとろふぁ〜む』訪問
埼玉県富士見市にある『うなとろふぁ~む』へ。
この日はあいにくの雨模様であったが、午後1時の営業時間になると、次々とお客さんが訪れていた。大部分は初めて訪れる方やこれからメダカを飼いたいといった方で、メダカ人気がまだまだ続いていることを感じさせる光景であった。
この時期になると、今年の新仔も育ってきており、十分なサイズになったものから順に育成槽から販売槽へと移動されていく。
ハウス横に並ぶステンレス製の風呂桶。ハウス内のプラ舟で採卵、育成が行われているのはもちろんであるが、ハウス外でも多くのメダカ達が育てられている。
近寄ると幼魚たちが餌を求めて寄ってくる。その勢いは、メダカ達の元気のよさをよく表していた。
今回の主目的はラメを持つメダカを見せていただくことであった。ハウス内にびっしりと並ぶプラ舟を覗き込みながらラメ系メダカを物色していくと、次々と目に飛び込んでくる。高い人気を保つ三色ラメはもちろん、最近の注目株であるサファイア系、オーロラ黄ラメ系統の松井ヒレ長タイプや黒ラメ、『うなとろふぁ~む』では“白写り”のハウスネームで管理している白ブチラメなど古くから知られるラメ品種といった具合に、非常に多くのラメ系品種が見られ、ラメ人気の高さがよくわかる光景であった。
その中でも、気になったのはハウスネーム“夜煌(やこう)”と名付けられたタイプ。
ラメを持つ姿に注目したもので、“夜桜”と“煌”を交配して累代を進めているタイプになる。
“煌”からの柿色を頭部に強く呈している個体に目が止まった。
育成中の群れを見てみると、“夜桜”らしい青黒さを見せる個体や“煌”の柿色を頭や体全体に見せている個体など、色とりどりの姿にラメの輝きが合わさっていた。両者の交配であることがよくわかる姿で、「お客さんが好みの姿を選ぶ楽しみがある」とされていた。