私的、2021年メダカ繁殖の楽しみ Example-1
本当なら、明日は『メダカ百華第11号』の船便の搬出作業を予定していたのだが、台湾からの船の到着が遅れ、搬出作業は来週中頃の作業となった。
空輸分の『メダカ百華第11号』は、ありがたいことに、5月13日、14日の二日間で完売!そうならないようにいつもより500冊多く頼んでいたのだが、最近の改良メダカ人気の高まりは予想以上!『メダカ百華第10号』と比べると、40%増の出荷を頂けた。
来週はまた肉体労働になるのだが、今週は約50個あるメダカ飼育容器を全てリセットを終え、今年は様々な交配を楽しもうと思っている。
『メダカ百華』取材で日本各地のメダカ専門店、メダカ愛好家の飼育場を訪問させて頂くのだが、行けば行くほど、自分が飼育する品種が減ってくるのである💦
「何故?」って、日本でトップレベルのメダカの作り手のトップクラスの魚を撮影してしまうと、「ありがとうございました!」という気分とともに、その品種に関しては「お腹いっぱい」になってしまうからである💦
作り手の方々が、「撮影用」にとっておいてくださった魚を見ると、その品種を飼う気持ちが失せてしまうのである💦
元々、楊貴妃メダカ好きの自分としては、楊貴妃メダカの系統繁殖はずっと続けているのだが、それ以外のメダカとなると、横見で産卵している場面などを撮るための個体はいるものの、それを自宅で繁殖させようとはあまり思わないのである。
やっぱりメダカを飼育するなら、誰もが思うように、「自分だけのメダカ」を作りたくなるのである。
どちらかと言えば、最新の系統を使うというより、有名な品種と昔ながらの品種を交配するなど、人に見せるためのメダカ作りではなく、自己満足できるものや、遺伝的な部分の検証的な繁殖が主流になっているのが現状である。
神奈川県川崎市在住の中里良則氏の飼育場には、度々、お邪魔させて頂いているのだが、自分が繁殖させようと思う系統は、中里さんのところにはいないのである。「何故?」って「中里さんの繁殖の速さ、そして殖やす魚の数」を目の当たりにすれば、逆立ちしたって中里さんより良い魚を作ることが出来ないからである💦💦
それでも、中里さんの作られた系統から、何かを作ってみたいと言う気持ちにはなる。
今日は、『私的、2021年メダカ繁殖の楽しみ Part-1』として、自分が今年、これからやっていく魚とその過程を定期的に紹介していく第一弾を書くことにした。
中里さんが作られた、“プラチナ幹之リアルロングフィン”のメスである。中里さんから撮影用として頂いたのだが、3月のこと、約5ヶ月の成魚だが、サイズは相当大きめである。このメスが5匹おり、「何と交配しようか?」と考えて、やってみることにしたのが、“紅薊”との交配であった。
室内飼育をしていたので、“紅薊”らしい表現は見せていないが、このオスを交配することにした。
産卵用のセットは36cm水槽、そこに“紅薊”のオスを3匹、“プラチナ幹之リアルロングフィン”のメス5匹を入れたのが、先週の土曜日のこと、あまり産卵経験のない“プラチナ幹之リアルロングフィン”のメスが産卵するかな?と観察してみると、翌日、先週の日曜日の朝には、3匹のメスが卵をお腹に付けて泳いでいた。その後も毎日、複数のメスが産卵してくれていた。
産卵床には、水面付近から水底までのどの水深にも卵を産着させやすい、アクリル毛糸で作った産卵用モップを用いた。
今週の日曜日には、最初の採卵を終了する予定である。一週間で、500粒以上の卵は採れている計算である。
これから、“紅薊”リアルロングフィンを作るまでの過程を時々、紹介させて頂くことにした。
今年は自分の交配記録を撮影していく予定である。