惹かれた品種 “紅帝”

“紅帝”を直に見たのは、2016年秋であった。当時、神奈川県の『生麦海水魚センター』でメダカのイベントが行われ、そこに広島県『栗原養魚場』からの“紅帝”が販売用に届いたのであった。

 その存在自体は知ってはいたが、実際に見て強く感じたのは、やはり「色が濃い」という1点であった。この時の印象は、今でも強烈に頭に残っている。

 この時に入荷したのは、数ペアであった。「これは欲しい!」と思ったのであったが、その時はイベントのお手伝いとして参加しており、来場していたお客さんの相手をしていると、あっという間に完売してしまい、悔しい想いをしたものであった。

 朱赤色の改良メダカとしての“楊貴妃メダカ”は、2004年に広島県『めだかの館』が命名発表し、その後も改良メダカの基本中の基本として現在でも多くの愛好家に親しまれている品種である。“紅帝”は広島県の栗原親子により、広島県の瀬尾開三氏の朱赤メダカを元に選抜累代されて作出されており、『めだかの館』の“楊貴妃メダカ”とは別系統とされる。
 “楊貴妃”をはじめ、朱赤色を持つメダカは、室内など太陽光の当たらない環境で飼育していると、その特徴である体色が薄れていってしまうのだが、“紅帝”は室内でも色が褪せにくく、成長と共に体色が濃くなる傾向があることで、水槽飼育でも楽しむことができる特徴がある。

 ただし、人気品種の宿命か、様々なグレードの“紅帝”が見られる。中には“楊貴妃”と区別がつかない程度だったり、ヒメダカ程度の色合いでも“紅帝”として販売されているのを見るのは悲しいことである。

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