三色ラメ幹之を求めて『のぶりん』邸訪問
暖かな陽射しの中、三色ラメの作り手である『のぶりん』さんのお宅へお邪魔した。
二年前に初めて訪問させていただき、その後は取材先の紹介していただいたり、何度も一緒に動いていただいた。さらには書籍の搬入から出荷のお手伝いと、様々な面でご協力いただいている。
ご自宅前に発泡箱やプランター、プラ舟などがびっしりと並べられているのぶりんさんの飼育場。
柄物のメダカがお好きで、特に力を入れているのが非透明鱗三色の三色ラメ幹之である。白地に赤、そして墨の表現にこだわり、それを作るために足し算引き算を考えるのが楽しいとされる。「単色のメダカは骨や体形しか気にかけないから、いまいちやりがいなくって」と笑われ、柄物の表現を追求されている。岡山県『静楽庵』血統を累代されており、現在はF12まで進んでいる。三色ラメは、ラメが強く表現されると朱赤が薄くなる傾向もあり、より赤を濃くすること、墨模様をはっきりさせることなどにこだわりながら、累代用のペアを組んだりと工夫されている。
この日お伺いしたのは、JMBCからの撮影依頼もあってのことである。2021年2月1日午後7時、メダカの作り手の方々の集合販売サイト『Japan Medaka Breeders Club』がオープンした。メダカ百華の取材にご協力いただいた方々が参加されており、その出品個体の撮影のお手伝いなどをさせていただくことになっていたためである。のぶりんさんもそのメンバーのお一人なので、出品魚の撮影をさせていただいた。
出品用候補として三色ラメがまとめられていたのだが、ここで悪巧み?というか、別の楽しみもしようということで、のぶりんさん、当社の森、自分がそれぞれ1ペアを選んで、競争しようということになった。これは以前にも、山梨県『河口湖めだか』にお邪魔した際、同じように4人がそれぞれ選んだ“煌-part1”をヤフオクに出して順位を競ったのである。まぁ、結果は出版社組の惨敗であったのだが…。
今回、出品されるのはこの3ペア
順不同。誰がどれかはご想像で。
さて、どのような結果になるのか。前回の“煌-part1”勝負では、それぞれの好みと購入する人との好みの違い、深読みしすぎなど、考えさせられる部分もあった。「自分だったらこれが欲しい」「このペアのバランスがいいだろう」「このラメと色の濃さなら」と、いろいろ考えながら選ぶのではあるが、それが万人受けするかと言えば、そうではないところも多々あるので、混沌となる。結果は追って報告したい。