惹かれた品種 ”銀河“
“銀河”のニックネームを持つシルバーメダカ
涼しげな青白く輝く体をしており、口先や各ヒレが淡く黄色に染まる姿をしている。
元々は青メダカからの派生とされる。青メダカには、薄青メダカ、灰メダカを含め3つのタイプが存在する。薄青や灰メダカは、白色素胞が発達し、黄色素胞が抑制されるという遺伝子を持っており、青メダカの体色でこの遺伝子が作用することで、青白い体色に見える。さらに光体形になることで背のグアニンが発達し、銀色のような輝く体色が形成される。
2005年に広島県『めだかの館』から紹介され、当初から体側にラメ鱗を持っており、その様子から“銀河”と呼ばれた。その後、さらにラメを増やす方向に改良され、シルバーラメヒカリとも呼ばれるようになった。
光体形が基本になっており、普通体形の“銀河”はごく稀に出現する程度である。
ただ、その品質維持は容易とは言えず、最近では見る機会が減っている。光体形であることから、しっかりとした曲がりのない体形での作出、各ヒレに乗る黄の色合いなど守るべきポイントがある。最近の朱赤や墨模様など、濃い色彩やインパクトのある模様は持たないものの、そのすっきりとした色彩と姿に惹かれた忘れられない品種である。