メダカの抱接
メダカは産卵する際に、オスメスが並ぶようにして産卵行動を行う。この際に、オスは背ビレとしりビレを使って、メスを抱きかかえるようにする。
これは手前にいるのがオス、奥側がメスである。
逆側からでは
奥のオスのヒレがメスに巻き付くようにしているのがわかる。
こうしてオスはメスを固定するようにしながら産卵を促し、メスが卵を産み出すと放精して受精させる。
メダカのオスメスを判別する際に、オスの大きなヒレが目安になるが、その大きさにはこうした使い方による意味があるのである。
背ビレのない品種やヒレ長メダカなどで採卵がうまくいかないという話を聞くこともあるが、そうしたメダカではうまくメスをホールドできないことが関係しているのである。そのため、効率よく産卵させるために、それぞれの因子を持っているが見た目上は普通ヒレのヘテロ個体を使ったりといった工夫をされる方も多い。
結構がっちりとオスはメスを抱きかかえる。
メダカを飼育している方ならば、この時期、盛んに産卵行動をとっているだろう。水槽にいれてみれば、こうした行動を観察できる。メダカの産卵は早朝に行われることが多いので、早起きして観察するのをお薦めするが、オスメスをしばらく分けておいて一緒にすると産卵行動をとり始めることもあるので、どうやってメダカが卵を持つのか、実際に見てみて欲しい。