紅薊

紅薊”は、濃く厚みのあるオレンジの体色で、見た目のインパクトの強い品種である。昨年、初めて福山のめだか屋本舗近藤さんのお宅へお邪魔し、その独特な体色と体格に驚かされたメダカであった。その近藤さん宅へ今年もお邪魔させていただいた。

画像や印刷物で見ていると、画像処理されたかのような派手すぎる印象も受けるメダカであるが、実際に陽の光の下で見る本物の“紅薊”は、その姿が誇張でないことを表していた。

今いるメダカたちは、近藤さんが来期用に残された魚たちである。厳選されたメダカが、容器内に薄めに管理されていた。

今回は、ドイツのアクアリウム雑誌「Amazonas」の編集長であるフリードリッヒ・ビター氏も同行していた。
この日初めて見るメダカが近藤さんの魚ということで、強烈な刺激を受けられていたようだ。

赤と黒の織りなす独特な雰囲気を見せてくれるメダカで、この配色をしたメダカのファンも多い。
さらに、近藤さんの所では、白地を持つ個体が見られる。



このタイプも、初めて見た際には、がっしりとした体格もあって錦鯉的なイメージを受けたのだが、今年の姿はさらに洗練されたものに感じられた。
今年の魚では、こちらのタイプの割合が多いようにも感じられ、近藤さんの力の入れようが感じられた。

特に“紅薊”にこだわられ、「近藤系」と呼ばれるほどに作り込まれておられるが、毎年、さらなる姿へと進化させておられる。その一途な想いは見習わなければならないし、それだけ惚れ込める品種に出会えることは、メダカ愛好家にとっての喜びでもあるだろう。
様々なバリエーションがあり、色々な種類をコレクションするのも改良メダカの魅力であるが、一種類に絞って突き詰めていくことで、「自分のメダカ」を作ることもできるのもメダカの楽しみのひとつである。

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