ハエトリソウの蕾ができてから数日、ついに開花した。
ちょっとおどろおどろしいような葉姿の植物ではあるが、咲いた花は意外と普通というか、おとなしい感じの白い花である。
茎の先端に複数の蕾ができ、それが次々と咲いていく。いくつもの蕾があるため、数個が咲く頃には、最初に咲いた花はしぼんでしまっていたりもする。
ハエトリソウの花の花びらは基本が5枚である。しかし、見ていると、数が多かったり、形も異なる姿のものが見られる。
これは花びらが8枚と多かった。
こちらはバサバサと千切れたような形をしている。
ハエトリソウも品種改良などが行われ、葉の形状や色合いなどにバリエーションが見られるが、花にも変異が見られるようである。
また、花芽が伸びると株が弱まるという話しを聞いたこともあった。
確かに、株に対して不釣り合いなほど太い花芽を伸ばしたこともある。この姿を見ると、栄養がみんなこちらへいってしまうような気もした。ただ、人によってその対処はさまざまで、花芽を早々に摘んでしまう人から、気にせず放置する人までいる。
自分も最初はその話から花芽を切っていたこともある。ただ、花を見るためにそのままにした株もあったが、花が終わっても問題なく栽培できたことあれば、株が弱ってしまったこともあった。それが花芽のためか、株の管理自体がよくなかったのかの判断は難しいところでもある。しかし、この太い茎がぐんぐん伸びる様子を見ると、かなりの力をハエトリソウが使っているのは間違いなさそうではある。