ノソブランキウス・ラコビー

以前、やっていたYahoo!ブログで、ベロネソックスが検索ワードで毎週、必ず掲載されていたと言ったが、このアフリカ産の卵生メダカのソブランキウス・ラコビーは常に検索ワードに掲載されてきた種類である。

モザンビークを生息域にする美しい卵生メダカの一種で、国産、あるいはヨーロッパで繁殖されたものが時々、まとまって輸入されてきている。

以前は難しい卵生メダカの一種とされていた時期もあったが、最近のラコビーは、累代繁殖されたものがほとんどで、飼育難易度は決して難しい部類ではなくなってきている。

こちらはラコビーのオス。この体色の美しさはノソブランキウス属の中でもトップクラスの美しさである。

こちらはラコビーのメス。オスとは全く異なる地味な体色をしている。

卵生メダカの繁殖盛期はそう長くはないので、卵を産めるメスがいたなら、出来るだけ、卵を採る飼育に集中することである。この繁殖盛期に適当な餌やりをして、コンディションをしっかり整えなかった場合、良好な状態の卵を採卵することが出来ないのは、どんな魚種でも同様である。

卵生メダカの繁殖方法、繁殖用水槽のセッティングに関しては様々な方法があるが、卵を取りやすい用に、産卵させるピートモスなどの産卵床を底に敷いて、それを定期的に取りやすくしておくことが大切である。

メスが入っていると、オス同士は時として激しく争うことがあるが、卵生メダカの闘争はヒレを拡げ、相手を威嚇する方法で、力が拮抗しているオスが複数いる場合は、オスの数を少なくして、良好な産卵行動を取りやすくすると良い。

産卵は、ピートモスなどの産卵床の上、あるいは中でオスがメスを背ビレでメスを抱きかかえるようにして産卵する。

メスの尾数に応じて、一週間に一回、10日に一回など定期的に卵を細かい網目のネットで掬い、キッチンペーパーなどで包んで、卵の有無を見ながら、管理する卵を採るようにする。卵は水気をしっかり抜いて、ビニール袋などに入れて、90〜120日の休眠期間を経て、卵の中からはっきりと発眼卵が見えたら、孵化容器をセットして、適時に孵化させるようにしたい。

卵生メダカの飼育は多くの人に楽しんでもらいたいとは思うが、矯正するものでもない。ある程度の魚類の飼育経験は必要だし、集中力を持って飼育する必要もあるからだ。

ただ、現状の熱帯魚マーケットは、その卵生メダカの飼育の入り口さえ閉ざされている感じも受ける。ショップの人が卵生メダカの飼育経験がなければ、仕入れることもしないだろうし、その飼育方法を説明することも出来ないからである。

自分が卵生メダカの飼育を始めたのは、当時の図鑑などに掲載されていたし、憧れる気持ちを書籍から学べた。そういった環境をこのホームページなどで作っていきたい。

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