幹之メダカ血統2態

この写真は以前も記事でアップしたことがある、神奈川県川崎市在住の中里良則氏が、中里氏の累代繁殖されている幹之メダカのオスに、『静楽庵』血統のオーロラ黄ラメ幹之のメスを交配したF2で出現した、「中里系オーロラ幹之」である。

中里氏と進める“ブラックリム・プロジェクト” 2

この「オーロラ幹之」という呼称は、品種名を表すものではなく、ブラックリム系統と幹之メダカの交配によって出現してくるもので、クリアブラウンを代表とする“オーロラ”、“ブラックリム”と呼ばれるタイプとこちらもまた様々な系統がある幹之メダカの組み合わせによって、血統、表現、遺伝子は異なるのである。

「○○系オーロラ幹之」、「△△系オーロラ幹之」と呼び分けられるようになり、現在、注目されている体外光を持つメダカ作出の種オスとして使われるようになると、良いのだが…と思っている。

その横見を撮影してみた。

上の写真とこの写真に写っているオスは、体側前方半分ほどに虹色素胞が腹部にまで巻くように現れており、この虹色素胞がオスから子孫に遺伝するか?やってみたいと思う。こういった個体は個体変異である場合が多く、メスにも同様の個体がいればいいのだが、今回はオス一匹だけに見られる特徴である。

こちらは白幹之体色ベースのオスで、オーロラ黄ラメ幹之のメスからラメ鱗の光沢を受け継いでいると思われる個体である。初めて広島県在住の和田敏拓氏が「白ラメ幹之」を発表した当時の姿に雰囲気が似ている気がする。

こちらがメスである。

この「中里系オーロラ幹之」を累代繁殖する訳ではなく、中里氏の累代繁殖されている幹之メダカのオスに、『静楽庵』血統のオーロラ黄ラメ幹之のメスを交配したF2で出現した中の15〜20%がこのような「中里系オーロラ幹之」の表現を見せたもので、この中から、オーロラ黄ラメ幹之に体外光を乗せるために使える個体を選ぶ種魚として使うメダカであろう。

次の幹之血統のメダカは、“梵天”、“丹頂幹之”と呼ばれる、頭部周辺に幹之特有の輝青色の体外光が発色する系統である。

これは以前に撮影した初期型の“梵天”でわずかだが体内光が見える。

こちらも以前に撮影した初期型の“百式幹之”からよく出ていた頭光タイプの個体である。

この“梵天”、“ザ・メダカスペシャル”の呼称で知られる全身体内光と関係の深いメダカが初めである。“ザ・メダカスペシャル”と呼ばれた全身体内光のメダカは、もともと、広島県福山市在住の瀬尾開三氏が作出されたメダカで、全身体内光と同時期にこの“梵天”が出来上がっていたのである。

同時期に“頭光”と呼ばれていた頭部周辺に体外光が乗る幹之系統もいたのだが、それについての写真はまた探し出すつもりである。

この個体が何故、頭部付近に強く輝青色を輝かせるか?体の後半部2/3の背面に何故、体外光が出にくいのか?

今回、この魚をじっくりと見ながら、この“梵天”の不思議な発色が交配に使う方法はないか?模索してみたいと思っている。

フルボディタイプが普通に見られるようになった“幹之メダカ”だが、ここに来て、多色メダカの体外光が注目される大元は、やはりこの“幹之メダカ”の持つ体外光をどう移行させようとしたか?の結果である。

そしてまた、“一周光”と呼ばれる、横見で体全体の輪郭を見せるように輝青色の体外光が縁取るタイプも人気が高まってきている。

現在でも幹之メダカは進化を進めており、多色メダカの体外光も現在でもその体外光の質を高めようと、全国のメダカ愛好家が累代繁殖、交配を続けている。

そのさらなるバリエーションの可能性を教えてくれるのは、やはり幹之メダカの各系統だと考えている。

これからの体外光を想像する上で、今一度、幹之メダカの体外光を楽しんで観察することも役立つはずである。

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