中里氏と進める“ブラックリム・プロジェクト” 2

神奈川県川崎市在住の中里良則さんが行ったオーロラ黄ラメのメスに中里氏がずっと累代繁殖されている幹之スーパー光(もはやこの呼称は死語かもしれないが…)のオスを交配していただいたメダカ、そのF2を一挙に見ていただくことにしよう。

メスとして用いたオーロラ黄ラメは、岡山県美作市にある『静楽庵』作出のラメ幹之の一系統で、黒ラメ幹之に黄色色素を入れるために、黒ラメ幹之に黄幹之白タイプを交配して選別淘汰によって作られたもので、黒ラメ幹之、その元となったオーロラ幹之、黒幹之、黄幹之が分離してくることは予想できていた。

まずは、呼称としては“オーロラ幹之”である。この3カットは全てオスである。オーロラ血統のオーロラ黄ラメと中里氏のY染色体上に輝青色の体外光が出やすい遺伝子が乗り移ったことを示した個体たちでもある。“オーロラ幹之”なので、頭部は淡くピンク色を呈している。

この頭部にだけ朱赤色が現れる、ラメも体外光もほとんど持たないものも、分離して出てくるタイプ。この色合いの個体は全部で11匹いたのだが、この色合いのものは全てオスであった。

上の頭部だけに朱赤色が現れるタイプで、ラメを持った個体たちである。オーロラ黄ラメがF2で分離してきたと言えるだろう。

これらは、体外光が乗ったオーロラタイプの個体である。オーロラ黄ラメから、黄色色素を入れるために黄幹之白タイプを交配した黄色色素が全く消えた、オーロラ体外光という表現にとどまっている。この黄色色素がどこへいってしまうのか?新たな興味が湧いてきた。

親の幹之メダカのオスからのみ幹之メダカの特徴を引き継いだ個体たちである。異品種交配をするとこういった個体は必ず出てくる。これは幹之メダカとオーロラ黄ラメとの交配の目標とする姿からはかけ離れたもので、次期種親候補からは外れるメダカたちにはなる。ただ、この表現のメダカだけをじっくりと見ていくのは、遺伝的な部分では面白かったりする。

分離してきた、いわゆる黒幹之である。オーロラ黄ラメの血統に黒幹之が入っているので、それがF2で分離してきた形であろう。

オーロラ体形の黒体色のメダカである。黒幹之表現のもののように体外光は明瞭ではない。これがオーロラ血統の特徴というか、「体外光を消す」要素があることを示しているのかもしれない。

この個体は一個体だけいた個体で、オーロラ黄ラメを作る段階で交配された黄幹之白タイプが先祖返りで出てきたと言えるだろう。

この個体も一個体だけいた個体。幹之メダカの白体色をもらったと思われる白体色ベースのオーロラ。何かの交配用ということはないのだが、こういった表現の個体も出現する。

最初にオスを出した呼称としては“オーロラ幹之”のメスである。この交配の最初の種親として使ったのは中里さんの幹之スーパー光のオスで、オスから幹之特有の体外光がメスにもしっかりと表現されたのである。

この11個体はF2の中では、二軍というか次期種親候補には選べない個体である。こういった個体も出てくるということを見ておいていただきたいと思って掲載しておいた。

F2で作りたい表現の個体はいくらかは出てくるものなのだが、今回の幹之×オーロラ黄ラメとしては、「これだ!」というオーロラ黄ラメ体外光と呼べる個体は出現しなかった。

朱赤色がオーロラ血統と幹之メダカの血統の交配で出てこなかったからである。

次のF3で、その個体を出すまで累代繁殖をするべきか?それとも、再び、“オーロラ幹之”表現のオスを使うべきか?その両方を試していこうかと考えている。

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