メダカの色を集める 1 白ブチに朱赤を入れたい
昨年から、メダカの体色作りを2019年のテーマにしようと色々とメダカを集め始めた。
綺麗な雌雄のペアを買い集めたか?というと、そうではなく、三色を赤虎、あるいは白ブチなどを用いて、オス:メスで1:1あるいは1:2での採卵をしていこうかと思ったのである。
以下の写真のメダカは、ヤフオクで、静岡県磐田市にある『丸玄』のオークションで見つけた「三色ラメ体外光 選別外 メス10匹」で落札した個体たちである。
こちらのブログ記事でも書いたのだが、今年は赤ブチ、白ブチから三色に持っていく交配をやってみようと思ったのである。
三色の柄に関しては、「これだ!」という種親選びの絶対的な方法はない。基本的には数を採って、多くの稚魚を育てて、選別淘汰していく方法が普通である。
背ビレに赤が入っていること、尾ビレ上葉端に赤が入っていること、胸ビレにも赤が入っていることなど、こだわった種親選びをしている作り手の方は知られている。そういった人の作る三色は出現率が安定していることが多い。
『メダカ百華』の第5号、第6号で紹介させて頂いた、広島県福山市在住の瀬尾開三氏のメダカの作り方は自分には大きな刺激となった。「一芸に秀でた個体」を種親にする瀬尾氏の方法は、品種名、ハウスネームに縛られることなく、メダカを創造することを教えてくださったのである。
今から自然のメダカから何かを作ることなどは出来ないし、それならば、いま入手できるメダカから、自分好みのメダカを作ることが出来たら、それは至福に近い楽しさ、満足感を得られるはずである。
メスだけでも、気に入った個体が数匹見つかればOK!と思っていたのだが、かなり魅力的なメダカが多数入っていた。
体外光がここまで乗っているのは流石にメスである。
この個体の黒ブチは全体的に散っており、目的に近い雰囲気を持っている一匹であった。
ラメは美しいが黒ブチというところでだけ見ると、これはパス。
体外光に目がいってしまうが、黒ブチとしてはこれも候補の一匹!
オーロラ系統の血筋が強く見える個体。これもパス。
黒ブチはそこそこだが…これもパス候補。
この個体は体外光も黒ブチも良い感じ!種親候補である。
この個体も黒ブチは良しとするか!?
体外光はよく乗っているのだが、これもパス候補。
これもぼんやりとした黒ブチなんでパス。
メダカを飼育している人は違う個体が気にいるだろうが、それは自由、ここで書いているのはあくまでも私個人の好みの話である。
それに、やはり『丸玄』のオークションで入手した、MIXメダカ、あるいはMIXラメメダカの中から朱赤色を持った個体の中から交配する個体を探すことにした。
MIXメダカと言っても、かなり魅力的な個体が入っているものを選んだ。この個体は紅白ラメのハネだったのだろうが、色合いは魅力的である。
紅白ラメの選別外なのだろう。これはこれで鑑賞価値はあるのだが、交配用の種親としてはパスである。
上の個体と同様、紅白ラメの選別外なのだろう。しかし、こちらの口先が白い部分がちょっと気になる。これは種親候補としたくなる。
紅白ラメの選別外なのだろう。これはこれで鑑賞価値はあるのだが、交配用の種親としてはパスである。
オーロラ血統が強い個体。だが、これはメス。
多色の面白い表現を持っているが、白ブチに交配するイメージが湧かない。
“女雛”タイプの色分けを持ったオーロラ血統が強い個体。だがこれもメス。
“紅薊”タイプのオス
こちらも“紅薊”タイプのオスだが、この個体は背ビレも尾ビレも赤い部位があり、最もピンと来た個体である。
紅白ラメの選別外タイプ。これもパス。
紅白ラメの選別外タイプなのだろうが、これはこれで魅力があり、種親候補に残すことにした。
この個体も使いたい個体である。
ちょっと育ちそこねで、顔の形は良くないのだが、オスなので、残しておくことにした。
オーロラの血統を強く表した個体。だがメス。
これも“女雛”タイプの色分けを見せる個体。悪くはないのだが、今回の交配用としてはパスである。
オーロラの血統を強く表した個体。だがメス。
オーロラの血統を強く表した個体。オスで他の目的なら使えるだろう。
この選択もあくまでも個人的な好みでの話し、どれを組み合わせるか?は愛好家個々の自由である。この自由さが交配の楽しさなのである。
加温して採卵していくので、今の時期は様々な交配をやってみるという訳にはいかないのだが、自分のイメージに合った交配、採卵が楽しみなのである。
今回、オス1メス2での交配をやるために、この3匹を選んでみた。
さて、どうなるか?その結果が見えてくるのは、F1そしてF2が採れてからである。これから半年、このトリオの子孫が結果を出してくれるのを楽しみにして日々、やっていくつもりである。
色々勉強になります、これから宜しくお願いします。