メダカをじっくり見つめながら飼う楽しみ 1

新年、明けましておめでとうございます!
昨年も日本中の観賞魚愛好家の方々にはお世話になりました。
今年も宜しくお願いいたします。
当社の本は、各地のトップレベルの愛好家の方々に取材をさせて頂いて、それを誌面にして、読者の方々のモチベーションを高めていただく、目標にしていただき、その後の飼育に役立てていただけたらと思って制作しているもので、取材が最重要なテーマだと常々思っております。

『メダカ百華第6号』、三が日が明け、輸出先の台湾から答えを頂きましたら、搬入日を明確にお伝えできると思います。昨年、お届けできずに本当に申し訳ありませんでした。多くの方にご迷惑をおかけしてしまいました。重ねてお詫び申し上げます。

一昨年までは一年一回のペースで発刊してきた『メダカ百華』を、昨年初めて5号、そして6号と2冊制作した。残念ながら、6号を予定通りの搬入、販売が出来なかったことは残念でならないが、一月にはお届け出来る。内容は4号、5号以上になっていると自負している。遅れてしまったことをお詫び申し上げると共に、刊行した時には宜しくお願いさせて頂きたい。

さて、出版社としては、編集作業を終えたら、次の本の制作に取り掛からなければならない(汗)
『メダカ百華』も7号の企画を開始した(汗)

個人的にもメダカは12年以上飼い続けているのだが、自分の基本となっているのは、朱赤色、赤色の美しさで、もう一つ、常に追究しているのが、メダカの遺伝についてをパーツ、パーツで見ていくことである。これは遺伝子が何の種類なのかの答えを見つけるためではなく、メダカの色の濃淡についても、柄の入り方にしても、体形についても1匹、1匹のメダカの持つ個性をじっくり観察することを楽しみながら、「何か新たな発見」を見つけ、「それが遺伝する特徴なのか?」を一人で考えて楽しんでいるのである。

自分がずっと続けているのは、楊貴妃メダカと琥珀メダカなのだが、これは自分がメダカを飼っている限り、止めることはないほど、自分にとって毎年、楽しみ、苦しみを与えてくれる品種である。

それ以外、毎年のようにリリースされるメダカでは、ブラックリムタイプ、非透明鱗三色、透明鱗三色、幹之メダカの体外光の移行など何にでも興味は持つのだが、個人的な来年のテーマは、ラメメダカに決めた!

ラメメダカは、体側、背面の鱗辺の多くに虹色素胞のグアニン層が集まり、上見や横見で見ると、その反射光が美しいタイプのメダカである。

2012年に広島県の和田敏拓氏が白ラメ幹之メダカとして発表したものが始まりで、それ以降、一気に“ラメ”の呼称と、上見、横見ともに美しいラメメダカの人気が広まったのである。

このグアニン層の反射光は、古くからアオメダカやシルバー光メダカ(銀河)などでも体側面に輝く鱗を十枚程度持つものが見られたのだが、そこに着目して、このラメ鱗をより多くしようという狙いで交配を進められたところに和田さんのセンスが見られた。当初は白幹之体色で進められた“ラメ幹之”も、今では青幹之体色でも素晴らしい個体が多く作られるようになった。

その後、透明鱗を持つメダカやオーロラ幹之、ブラックリム系統など様々なメダカと交配され、さらにラメ光沢を多く持った個体を交配することで、より鱗のグアニンを反射させ、鱗辺がラメ光沢に輝く“○○ラメ”と呼ばれるメダカたちが誕生したのである。交配が進み、累代繁殖も進んだことでラメ光沢が輝く鱗が多く存在するようになり、改良品種の人気ツートップ、楊貴妃メダカ、幹之メダカと肩を並べる高い人気を得るまでになっているのである。改良品種の一つの大きなカテゴリーとして広く認知される現在である。

黒ラメ幹之メダカは、青ラメ幹之メダカがリリースされてから、様々なメダカ愛好家がブラック系の改良品種と交配、黒ラメ幹之を作出されてきた。岡山県美作市にある『静楽庵』が、オーロラ幹之から固定した黒幹之メダカを白ラメ幹之メダカと交配し、黒体色のラメ幹之として2014年春に作出。ラメ光沢を持つ鱗数が増え、光沢の色も多色に変化した。現在、流通している黒ラメ幹之メダカの多くが、静楽庵血統が受け継がれたもので、ラメ光沢を持つ鱗辺は全体の1/2以上に及んでいる。上見で楽しめるラメメダカとして高い人気を得ており、ラメの光沢の色合いは様々で、多色のものは“虹”と呼ぶ。

この2014年の『静楽庵』からリリースされた白ブチラメ幹之、赤ブチラメ幹之、琥珀ラメ幹之は一気にメダカ愛好家垂涎の的となり、ラメメダカは一気に多くの愛好家が飼うようになったのである。

その後、紅白ラメ幹之、三色ラメ幹之がラメメダカの人気品種となり、ラメと言えば、紅白、三色という錦鯉と同じような道を歩んでいる。

もうほぼ出揃った感があるラメメダカなのだが、今年は個人的にラメメダカをもっとやってみたくなった。

それで、年末はヤフオクで、丸玄さんが出品しているラメ系統、特にMIXラメを狙ってみた(笑)

落札できたラメMIX(写真/丸玄)

こちらも落札できた変わりメダカMIX(写真/丸玄)

こちらも落札できた三色ラメ黒勝ち(写真/丸玄)

「このメダカをどうするのか?」と言えば、実際に自分が繁殖に使うメダカを、個体毎の特徴を見ながら、1対1掛けの種親選びを楽しもうと思っている。

この落札は、「色を集める」ために面白がっていたのである。

そのキーは、錦鯉の三色の2系統であった。

こちらが大正三色と呼ばれるタイプである。

こちらが昭和三色と呼ばれるタイプである。

誰でも聞いたことはあるだろうが、「何が違うか?」と言えば、大正三色は、「紅白」に墨をたらしたような(黒を入れた)体色のものが大正三色と呼ばれるタイプである。

昭和三色は、白黒の品種「白写り」に 紅をさした体色のものである。

これがそのままメダカに通用するものではないのだが、紅白に黒ブチを入れる三色もあれば、白ブチに赤を入れていく三色も交配としては考えられるのである。メダカの体色で考えるのは自由である。黒ブチがブチ遺伝子B’によって現れることは判っている。でも赤い模様が何に支配されているか?はまだ不明な部分も多い。単色と呼ばれる品種から朱赤色が紅白模様になるためには透明鱗の血統が必要だったのであるが、オーロラ系統でも紅白模様が出ることは見えてきた。それをもっと突き詰めてみたくなったのである。

あくまでもこれは私個人の楽しみ方!答えがあるというものではないが、メダカの体色の遺伝についてのヒントは見つかるかもしれない。

皆さんも改良メダカの交配に何かテーマを見つけてみてはいかがだろう?

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