冬の夜磯へ
大潮ということもあり、今冬初の夜磯へ出かけた。
ラッキーなことに、前日までに比べると風もなく、体感温度もひどく寒いということはない。準備し始めは上着を着たままウェーダーを履き出したものだが、上着を脱いで正解。しばらくウロウロしていたらポカポカと感じるほどであった。
干潮2cmの表示の通り、ピーク時間の前でも水は相当引いており、手前の方には潮溜まりもなくなっているほどであった。
まずは足元にはヤドカリ
赤いヒゲが目立つケアシホンヤドカリ。
時期的なものか、小さめな個体で、数もそれほど多くはなかった。
これも定番ヒライソガニ
見る個体全部違う模様なバリエーションが面白い。ただ、警戒心はすごく強く、すぐに岩の下に隠れてしまい、なかなか撮らせてくれない。
ひときわ派手なのはウミウシ
白に黒斑のシロウミウシ
そして赤青黄色のアオウミウシ
こうしてみると派手だが、不思議と磯だと紛れており、あっ!と気づけば目につくようになる。
この日の当たり?はタコ
餌を探しているのか、水深10cm程度のところをうろついていた。しかし、こちらもライトの光を当てると、一目散に逃げていく。
岩の間に隠れ潜んでいたりもする。
1時間くらいの間に10個体ほどを見かけた。今年はタコの当たり年なのか?
今年初めの磯は磯焼けで海藻がほとんどなく、生き物の姿も少ない印象だったが、今回は海藻も増えだしているような気がした。
海水温はまだそれほど下がっていないようで、水に手を出し入れしていても、手が痛くなるようなことはなかった。その分、冬磯の人気者ダンゴウオなどはまだ見られなかったものであった。
海藻が回復しているので、潮の引いた磯場の足元は滑りやすい。出かける方は足元に注意である。