9月の終わりに持ち帰ってきたイヌタヌキモ

野外で採取した直後は、捕虫嚢が真っ黒になっていることが多い。これは生息地の水中にいる様々な微生物を捕らえているものである。
持ち帰った株はメダカのいる青水の容器に入れていたのだが…

自然下のように黒く染まることはなかった。グリーンウォーターになっているのだから、植物プランクトンなどはいるのだが、自然環境とは何かが違うようである。
気温が下がるにつれ、だんだんと葉も小さくなってきてしまった。下の方の葉は溶けるように枯れてもきた。完全に冬へと向かっていた。
頂芽の方に目をやると

フサフサとした感じの塊ができていた。
これは殖芽と呼ばれるもので、葉が枯れた後に、この塊で冬を越すためのものになる。
そして春にここから新たな葉が芽吹いてくるのである。

水底にはすでにいくつかの殖芽があった。
流してしまわないように回収し、春を待ちたいものだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA