西日本最大のらんちゅう愛好会、錦蘭会の第100回品評大会を迎える喜び!

これは、昭和62年度版として発行された錦蘭会の会報である。31年前の会報である。

これが、今年、発行された平成29年度版の錦蘭会の会報である。

らんちゅう愛好会は全国に多数あるのだが、100回目の大会を迎える愛好会となると、東京の観魚会、神奈川の横浜観魚会、浜松の錦友会の3会しかない。

今年の10月第一日曜日、大阪、服部緑地公園ウォーターランドで錦蘭会が記念すべき第100回大会を迎える。

『金魚伝承』は今年で18年目の取材を続けている。らんちゅうの取材は『金魚伝承』発刊以前3年前から始めていたので、20年以上になった。

らんちゅうの撮影、取材方法が見えて来たところで、「らんちゅうを中心とした金魚の専門誌を作ろう!」と思い、制作陣を整えた。東部は、フィッシュマガジン誌で「らんちゅう訪問」を書いておられた後藤正生氏、中部は金魚やグッピー経験の豊富な現スドー(株)でメダカや金魚を中心とする製品開発を進めておられる佐藤昭広氏、そして、西部は岡山県出身ということで自分が担当することになり、『金魚伝承』という雑誌名として創刊したのである。

その話をする前に、10月7日に開催される錦蘭会の案内を掲載しておこう。

日本らんちう協会西部本部 錦蘭会(大阪支部) 第100回品評大会のご案内

会員各位におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
錦蘭会 第100回秋季品評大会を下記の要領にて開催いたします。
ご多用の事とは存じますが、記念すべき第100回の記念大会となります。ご同好の方々お誘い合わせの上、ご来会くださいますようご案内申し上げます。
尚、親魚、二歳魚の部門は第六回日本らんちう協会西部本部大会との合同開催となります。

                  記

日 時:平成30年10月7日(日曜日)

場 所:大阪府公園協会「服部緑地ウォーターランド」
    大阪府豊中市服部緑地1-8
    北大阪急行電鉄緑地公園駅から徒歩20分
    阪神高速豊中北出入口・豊中南出入口から東へ約3km
(駐車場:60分400円、以降60分毎に100円、乗り合い来場をお願い致します)

出品魚:親魚   西部本部大会・錦蘭会大会共同出品
    二歳魚  西部本部大会・錦蘭会大会共同出品
    当歳魚  大の部、小の部
         ※西部本部大会(一部門)とは別部門となります。
     ※親魚・二歳魚の出品は匹数制限なし
      当歳魚(大の部、小の部合わせて5尾まで)
優秀魚には大臣賞(4本)を予定しております。
また、東西大関には会長賞を予定しております。

     当日入会されても出品可能です。

魚受付:午前9時より午前10時30分受付
   (受付が西部本部大会側と錦蘭会側に分かれますので、双方に出品される方はご注意ください)  

審 査:10時30分開始

出品料:親魚・二歳魚・当歳魚・・・1尾1,000円

お願い
※出陳魚は、それぞれの魚の写真が必要です。無い場合は受付できません。
 (プリントアウトしたものをご用意ください。スマートフォンなどの写真は不可)。
※出品魚に対しては、十分注意し保護しますが、不測の損傷及び紛失は、その責任を負いませんので、ご承知ください。

(お願い)前日午前10時頃より準備、設営を行いますので、お手伝いをお願いできる方、ご協力宜しくお願いいたします。

今回の第100回記念大会は、第6回日本らんちう協会西部本部大会と合同開催で行われる。親魚と二歳魚の部門は錦蘭会品評大会と西部本部大会の合同開催となり、当歳魚の部門は、西部本部大会が当歳魚の部一部門、錦蘭会が当歳魚大の部、小の部の二部門で開催される。

『金魚伝承』を創刊する際、西部本部が中心の担当となった自分は、まずは、日本らんちう協会西部本部のトップである西部本部長の故光田 実氏にその旨を相談する必要があり、光田氏に連絡したところ、「では、大阪のヒルトンホテルのコーヒーショップで!」とお会いする場所を指定していただいた。

恥ずかしながら、この電話をする際、西部本部長ということは知っていたのだが、光田氏がどういった方なのか知らなかったのである(汗)。

約束の日、ニコニコとした笑顔でコーヒーショップに来られた光田氏、コーヒーを一口飲んだところで、具体的な自分の計画を話させて頂いた。それ以前に書面で「らんちゅうを中心とした『金魚伝承』という書籍を作りたい」旨はお伝えさせて頂いていた。

こちらの説明が終わった時の光田氏の言葉は、自分にとって一生忘れられない言葉となっている。

光田氏は、やはり微笑みながら、「良い話だと思う。良い話だとは思うけど、自分は商売本は嫌いなんですわ」と言われたのである。

この“商売本”という言葉は、自分にとっては、初めて聞く言葉であり、光田氏が西部本部長である事は知っていたものの、カチンときて、「何でですか?」と思わず聞き返してしまったのである。

その答えもまた、自分にとって一生忘れられない言葉となった。

「あんたら、出版社は、その本が売れなくなったら止めることが出来るやろ?でも金魚の愛好会というものは、会員数が減ろうが、天災で大ごとになろうが、会は続けていかなければならないものなんだ」と光田氏、「その本が出れば、らんちゅうを飼う人が増えるだろう、でもその本をあんたが止めた時、また会が衰退する可能性があるやろ?」と言われたのである。

この天災とは、平成7年に起きた阪神大震災の事で、当時、兵庫県を中心に多くのらんちゅう愛好家がらんちゅう飼育を断念しなければならなかったのである。それでも錦蘭会は多くの会員の手によって守られ、ずっと継続してこられたのである。

もちろん、『金魚伝承』という本を出す限り、売れてくれる方が良いのだが、本を創刊する際、「売れなくなったら止めれば良い」というような考え方は全く持っていない自分がおり、その話を聞いた瞬間、思わず、光田氏に、「解りました、では、光田会長が光田会長として錦蘭会の第100回の記念大会を迎えるまで、絶対に『金魚伝承』は止めません!」と言ったのである。

その言葉の中には、自分の金魚の本を作る覚悟と軽い気持ちではないことを含めていたのだが、その言葉を聞かれた光田会長、目を開かれ、自分の顔を見られ、「フッ」と笑われて、「アホな事を言うんやない」と言われたのである。

横浜に帰った自分に光田氏から電話が来たのは、翌日のことであった。
光田氏は、「あんたの気持ちはわかった。錦蘭会、西部本部は全面的にその本に協力することにした」という言葉を頂いた時、「はい、頑張ります!」と嬉しいという気持ちを通り越して、「やるぞ!」という気持ちになれた。

2008年8月19日、光田氏が急逝された時、光田氏のご家族から電話を頂いた時の自分の動揺は相当なもので、すぐに新大阪に向かおうとしたものの、光田氏の奥様の動揺が大きく、待機となり、新横浜駅を右往左往していたことも忘れられない。

http://nichiran-west.net/kinrankai/jin_lan_hui_fen_lieno_jing_wei.html

第99回 錦蘭会品評大会へ

光田会長が亡くなってからの錦蘭会の混乱は大きく、会を私物化しようとして、錦蘭会の会名を商標登録して、繰越し金や備品を我が物にしようと企んだ「商標 錦蘭会」が組織されたことで、裁判にもなったのだが、2011年に現在の小林保治会長の錦蘭会が「商標 錦蘭会」に全面勝訴し、「商標 錦蘭会」が占有していた財産が小林代表の原告錦蘭会へ返却されたのである。

それから6年が経過し、西賀西部本部長、小林会長の尽力があり、西部本部は登録会員数は過去最多を毎年更新する組織となり、錦蘭会の混乱もほぼ収束に近づき、今年、記念すべき第100回大会を迎えられることは、本当に喜ばしいことである。

今回は第6回日本らんちう協会西部本部大会も同時に開催される。西部本部所属の会員の方々の“本気”の魚たちが集結するに違いない。今から楽しみである。

近隣の方は是非とも会場に足を運び、らんちゅうの素晴らしさ、金魚愛好会の楽しさを肌で感じていただきたい。

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