平成30年度日本らんちう協会東部本部品評大会
未明まで微妙に残っていた雨もひと段落。
ちょうどよい具合の曇り空で開催することができた東部大会。途中には雲が晴れ、夏を思い出させる強い陽射しが照りつけるほどにもなった。
水はけの悪さから前日の水たまりがどうなるか心配されたが、一部が残っていたため朝から洗面器の配置を一部変更。観覧者のことも考え、臨機応変に即時対応するメンバーがいると助かるものである。
こちらは受付風景
東部本部登録の個人ナンバーを出陳表に書き込んで受付をする。このあたりをスムーズに行うのも課題のひとつだろう。
審査員はあらかじめ決められているが、誰がどの部門を担当するかは当日クジ引きで決められる。
新人審査員もおり、どこの担当になるか?緊張感あるクジ引き。
こちらは魚の受付
参加するには東部本部への登録、そして出陳する魚の写真を必ず提示して受付を済ませなければならない。魚の取り違えなど無駄なトラブルを防ぐために確認用の写真は大切なものである。
開会式の後、すぐに集合写真を撮るのだが
人が多過ぎ。もはや個人の顔の判別がつかないくらいになってしまった。
そして三部門同時に審査が開始される。
審査員や魚係は大忙しである。緊張感溢れる時間。
まずは親部門が優等を決める六面審査へ
5匹まではすぐに埋まったが、6匹目を決まる再審査が行われていた。
親魚 東大関 稲村俊明氏 楽友らんちう会
こちらは二歳魚の審査
二歳魚 東大関 大久保義彰氏 楽友らんちう会
そして222匹が集まった当歳魚
寄せ網を使って群れの動きを牽制し、魚係が一匹ずつ丁寧に掬い上げていく。
当歳魚 東大関 古鳥敏明氏 喜楽らんちう会
魚が洗面器に上がり出すと、どこにいたのかというぐらいの人が集まる。
当歳魚の人気はやはり高い。優等から前頭まで、皆がじっくりと眺めている。
昨年は雨の中での観覧となったが、今年は大会日和。それぞれの大関のところからは感嘆の声が聞こえており、他の魚のところそこかしこで魚談義が盛り上がっていた。
そして気づけば午後2時。撤収の開始である。
こちらは当歳の溜め池。
洗面器に乗った倍ほどの魚がいる。ここの撤収がスムーズにいかないと、全体の進行も遅れてしまう。この時にも魚の写真が大切になる。規模が大きくなるほど、こうした部分に気を配らないといけない。
魚も無事にすべてが飼い主の元へ戻り、表彰式に入る。個人の表彰が終わり、東部大会独自に行われている支部対抗戦の結果が発表される。
支部対抗戦第1位 房総らんちう会
今年でなんとV 4達成。東大関こそ他会へ譲ったものの、各部門で優等を始め、満遍なく入賞。今年も暴れまくっていた。
2位には楽友らんちう会
親二歳と東大関を獲得、当歳でも優等に2匹を乗せたが、惜しくも房総に届かず。
ピースサインと楽しげな雰囲気であったが、内心は雪辱を晴らす気合が渦巻いてそうだ。
3位は横浜観魚会
得点源の二歳優等者2名を中心に。
西の方は珍しく控えめ
らんちうは基本的に個人の戦いではあるが、こうした会ごとの団体戦があることでより面白くなる。会員同士の結束も高まるものだ。
担当の係や審査、片付けなども行い、皆クタクタではあるが、こうした笑顔で終われるのはよいものである。