仔魚に餌を与え始める
次々とフ化する仔魚。
実際に見ると、そのサイズは非常に小さいことがわかるだろう。体が小さければ、その口の大きさも当然小さい。与える餌もその大きさに合わせる必要がある。
フ化して数日は、腹にある卵黄を養分とするが、まったく食べないということではなく、口に入るものは食べている。なので、青水やグリーンウォーターと呼ばれる屋外の容器でできる緑色の水を入れると、そこで増えている植物プランクトンなどの微生物が餌になる。
最近ではその仲間のひとつ、ゾウリムシも入手できる。
とにかくそのサイズは小さい。
水中のゴミのようにしか見えないが、白く細いのがゾウリムシ。
しかし、そのサイズのおかげで小さな仔魚でも余裕で食べることができる。
左はフ化直後、まだ卵黄も大きいが、右は先にフ化したのだろう。卵黄も小さく、ゾウリムシに向かっていた。
パクパクと食べているという場面を視認するのは難しいが、仔魚たちの動きは活発である。
こうして数日もすれば、余裕で人工餌料を食べるようになる。
水がしっかり管理できていれば、パウダー状の人工餌料は水面にパーっと広がる。エアレーションを入れたりと、水面を動かすようにしておく。止水状態だと、油膜が張り、酸欠や水質の悪化につながるので注意する。
まだまだ小さな姿ではある稚魚だが、水面に浮いた餌を忙しなく泳ぎながら食べていく様子が観察できる。
最近では仔魚用の微細なサイズの人工餌料も販売されているので、最初からそれを与えるのもよいが、注意するのは与える量である。
早く大きくしたいと多めに入れると、食べ残しが水を痛め、最悪、稚魚が死んでしまう。
少ないかな?ぐらいの量で、しばらく経っても残っているような状態は避けたい。
これはちょっと入れ過ぎか。
ほんの少しと思っても、入れると想像以上に水面に広がったりする。容器の大きさやメダカの数にもよるので、一概にこれくらいと決めるのは難しい。少なめを気にしながら、感覚を掴むようにしたい。