今年の梅雨はしっかりと雨が降る、本格的な梅雨になっている。
太陽光が射す日が少なく、メダカの産卵がなかなか活発になりにくい季節で、また孵化までの日数も長くなってしまう。

先週の日曜日に産卵用のモップから採取した幹之メダカの卵が二日前から孵化を始めた。孵化間近の卵を拾い出して撮影してみた。

自分は採取し、ガーゼに包んで水洗いしてクリーニングをした卵をニッソーのプラケース(ミニ)に入れて孵化を待つようにしている。
プラケース(ミニ)は、幅21×奥行き13.5×高さ14cm、容量は満水にすると2リットルあり、弱くエアーレーションを施しておけば、クリーニングした卵は300個や500個は楽に管理できる。

プラケースでの管理は、自分的には慣れていることもあって、水換えも容易だし、卵の状態を観察しやすい。白くなった死卵はピペットで除去するが、水質が悪い時に産卵された、卵内に白い点が見えるような卵も除去するようにしている。

最近は培養したゾウリムシを多用しているのだが、それもこのプラケース(ミニ)にエアーレーションを施した環境で継続的に飼育している。この際、アクリル毛糸で作った産卵用のモップごと卵を孵化させることもあるのだが、このアクリル毛糸が程よい濾材になり、水の状態を安定させてくれる。そのため、卵だけで孵化させた容器にも、何らかの濾材になるものを入れるようにしている。

人それぞれ、孵化のさせ方は違うだろうが、卵をガーゼでクリーニングする方法を体得されれば、より多くの稚魚を得ることができる。

卵のクリーニング方法は、今度、シークエンスで紹介するつもりである。

こちらは、“オロチ”×松井ヒレ長黒蜂のF2から採卵した卵である。“オロチ”の松井ヒレ化は神奈川県川崎市在住の中里さんがほぼ完了している作業で、その魚を撮影用のモデルとしてお譲りいただいたもの。

やっぱり卵の中の孵化前から黒い!

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