一年振りの烏城三色。京深宅再訪
5月4日は新見のホテルを朝5時半に雲州めだかの取材のためにレンタカーで出発!出雲インターには、順調に朝の8時には到着した。近くのコンビニでコーヒーとパンで朝食を食べている時、iphoneを見ると京深さんからメッセージが!
「岡山ですか?お時間ありましたら、庭でこじんまりとですがイベントをしています…」というメッセージ、5月4日は雲州めだかさんの取材をしたら、他に予定はなく、岡山駅前でレンタカーを返却する予定だったので、すぐに、「イベント時間に間に合うかどうかわかりませんが、寄らせていただきます!」と返信を入れて、一年振りに京深宅に烏城三色、烏城紅白を見せて頂くために、車を走らせた!
「イベントが終了する午後5時には余裕で着くな!」と思いながら、岡山県には午後3時半には入れたので、サービスエリアで一人、ソフトクリームなんぞを食べたりしていた(苦笑)
「岡山駅近くは渋滞する!」と予想して、山陽道から瀬戸中央道に入り、早島で降りて、国道2号線のルートを選ぶ。
すると…早島インター出口から2号線が大渋滞(大汗)
ナビを見ると、到着予定時間がイベントが終わる夕方5時になっていた(大汗)
やっとの思いで京深宅へ!
今回、訪問させて頂いた最大の理由は、3月に入院され、手術をされた京深にご挨拶することであった。
4月の『烏城めだかコミュニティ』の会場に京深さんが参加されているのを絵美さんのFacebookで見てはいたのだが、実際にお会いしてご挨拶したかったのである。
お会いすると、京深さんの顔色はとても良く、一年前よりさらに元気でおられたことで、本当に安心できた。
「顔色も良くて元気そうでよかったです」と挨拶させていただくと、「もう毎日、メダカ、メダカじゃあ!」と笑顔で答えてくださる京深さんがおられたのである。
入院されていた時に、『メダカ品種図鑑』を送らせて頂いていたのだが、「あの本は良かったよ」とお褒めの言葉も頂けて、こちらもとても嬉しくなれた。
こちら、『烏城めだかコミュニティ』イベントで設置されていたメダカが入れられていたケースである。
イベントで展示されていた個体である。販売用でもあった。
やはり作者本人から烏城三色が購入できる…それが購入者の飼育意欲を大いに高めてくれるのである。
京深さんの飼育場である。昨年同様、多くのメダカたちが元気に群泳を見せてくれていた。
こちらは烏城三色の飼育容器。それぞれ左手奥に置かれた植物が京深さんの遊び心を持ったメダカ作りを表していると感じた。
尾ビレ上縁に朱赤色が乗った個体。こういった尾ビレ、背ビレに朱赤色を発色する透明鱗三色はとても大切な種親選びのポイントの一つである。
黒ブチの面積が広い、黒系の烏城三色である。この黒地も透明鱗三色を飼っている方にとっては魅力的に見えるだろうし、種親選びのヒントの一つになるだろう。
丹頂系の朱赤色の発色だが、ただの丹頂系ではなく、やはり、白地と黒ブチがこの魚をより良く見せている。
この個体は、今年の京深さんのメインに繁殖に使われているオスだそうだ。この白地、黒ブチ、そして、朱赤色の濃さ、参考になる個体である。体が少し細身に見えるのは、現在、バリバリの現役で産卵に使われているからである。
こちらは烏城紅白である。現在の透明鱗紅白の系統の中ではトップクラスの系統である。
昨年、取材させて頂いた際、京深さんが、「烏城は1.5cmか2cmで選別する」という話しを伺って、自分が驚いたことを覚えていてくださり、わざわざ、そのサイズの烏城三色と烏城紅白を4匹見せてくださった。しかも、実は孵化後二ヶ月弱でこの姿なのだから、やはり驚いてしまった。
それが次の個体である。
なるほど、この個体なら、誰もが残すぐらいの特徴を見せていた。朱赤色は白地との境界線がくっきりとしており、黒ブチはこれから面積を増していくのだろう。
こちらは烏城紅白。やはり朱赤色は白地との境界線がくっきりとしていた。
自宅でも烏城三色を飼育しているのだが、この4匹を見せて頂いたことで、自信を持って選別できそうである。今、烏城三色の針仔が100匹ほどは浮上済みで、この子のような色柄の子が出てくることを期待したい。
今年もお身体のことが少々、心配なのだが、「良いメダカを作る!」という意欲に溢れた京深さん、取材させていただいた翌日には、奈良までメダカイベントに出掛けられると言われておられた。
透明鱗三色の系統として、著名なブランドとなった烏城三色、これからも京深さんには無理をされずに良い魚を作り続けて頂きたい。透明鱗三色は、メダカ愛好家にとっては永遠に追求できる品種なのである。その見本として、今年生まれてくる烏城三色の変化が楽しみなのである。