白星河(白ラメ幹之)、素材としての重要性

こちら、2012年に『めだかの館』の飼育場で和田敏拓氏が作り上げた白ラメ幹之を使い、神奈川県川崎市在住の中里良則氏が鱗のグアニンの光沢をさらに強めた星河(青ラメ幹之)の中から出て来る白体色の個体である。

この星河を使った品種には、ブルースターダストなどが知られている。

中里氏の星河は、ラメというより、鱗全体にグアニンの反射光が現れるもので、この鱗辺の大部分が輝くグアニン層は、ブラックダイヤなどにもしっかりと遺伝している。

ラメというより、鱗全体が輝くのである。

この特徴は実は異品種交配で、僅かながらF1で遺伝することが確認されている。白体色は青体色などに比べると、「色がないメダカ」に見えてしまうため、決して人気は高くない。しかし、交配に使うと非常に効果的なのである。青体色では黒色素胞があるため、異品種交配では、一つ、余計なもの?を入れてしまうことになるのだが、白体色では黒色素胞は潜性ホモなので、使いやすい面があると言える。

これは2匹のメスで、メスの方がヒレ光が出やすいのは幹之スーパー光同様である。

この白星河を中里氏にリクエストして頂いたのだが、これ同士で繁殖させようとしている訳ではない。

この白星河と別品種を交配するための種親としたかったのである。

ヤフオクなどでは、人気品種やしっかりと美しい個体が高値になるのだが、例えば、オーロラ黄ラメなどでは、選別漏れ的な個体も時折、出品されている。そういった出品個体そのものには隙があるが、素材としては魅力のあるメダカが多数、出品されており、金額もかなり手頃な価格で入手できたりする。

この白星河は、そういったオーロラ、ブラックリムタイプと交配されたラメを持った品種と交配するつもりで育てているのである。

異品種交配はかなり面白いもので、まず、どういった体色のメダカを作りたいか?を考え、そのために必要な種親となる品種、どこかに特徴を持ったメダカを入手することである。

そして、F1を採り、そこからなるべく多くのF2を採ることで、最初に思った体色のメダカに近いものが出て来たら、それだけを選抜して交配することである。

白星河も探すと意外にいなかったりするのだが、入手できたら、また使えるぐらいの採卵はしておいても損はない。

今年は、オーロラ黄ラメとこの中里系の白星河を交配して、オーロラ黄ラメの改良型を作ることを楽しみたい。種親に使う品種には、「美しいものと美しいものを交配する」ばかりでなく、種親は地味でもその持っている素質を受け継がせることで、これまでになかった表現を目指せることもあるのである。

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