松井ヒレ長メダカ

2014年、新しい変化を見せるメダカが知られるようになった。

2012年に発見され、2013年晩秋から知られるようになったヒレの軟条が伸長する“風雅”のブリーダーネームが付けられたスワローメダカ、第6回春季日本メダカ品評大会で和平粛統氏が出品された琥珀透明鱗錦“羽衣”、そして各ヒレが大きく伸長する、熊本県玉名郡長洲町の松井養魚場で発見、固定された松井ヒレ長など、一挙にヒレに変化を見せるメダカが知られるようになったのである。

その一年後には、『めだかの館』でメラータイプが登場、その後、様々な品種と交配されて現在に至っているのである。

赤ブチの松井ヒレ長メダカである。

琥珀体色の松井ヒレ長メダカである。

こちら、青体色の松井ヒレ長のメスである。

これらの魚は松井養魚場で発見され、作られた直系のメダカたちである。

星河と交配して神奈川県川崎市在住の中里氏が作られた松井ヒレ長星河やオロチ、黒蜂と交配されたオロチ松井ヒレ長や“サタン”と呼ばれるタイプなども高い人気を得ている。

改良メダカは常に別の品種との交配が行われているのだが、最初に知られるようになったタイプをそのまま累代繁殖しているのもそれはそれで楽しかったりする。オリジナルの透明鱗性はなかなか消せないのだが、それはそれで楽しかったりする。

松井ヒレ長の直系からは琥珀体色、朱赤体色、青体色、白体色、そしてアルビノも出てくる。その透明鱗タイプがオリジナルと言えばオリジナルである。

今年もまた直系として50匹ほど繁殖させておこうと思っている。

一つの系統を累代繁殖するのも趣味としては楽しかったりするのである。

3月20日に刊行した『メダカ品種図鑑 改良メダカ273』も先週中に一般書店にも並び、補充注文が来るようになってきた。先週末からはAmazonにも登録を済ませた。

次は『メダカ百華第5号』である。その取材の際に皆さんに伝えたいことがある。それは「『メダカ百華』で取材依頼をさせて頂いても、広告費等、一切、お金を頂くようなことはない」という事である。

他誌では広告費と交換条件的に、取材をして、メダカを掲載するということをやっているようだが、それが誤って、「取材を受けるためには広告を出さないといけない、お金を払わないといけない」と一般のメダカ愛好家にまで思われては、当社としては非常に困るのである。

あまり他社のことは言いたくはないし、それぞれの経営方針はあるのも理解するが、「メダカの取材を受けるには広告を出さないといけない」ということは当社ではこれまでにも、そして今後も一切ない。逆に言えば、「広告を出すから取材に来てくれ!」で当社が動くことも絶対にないのである。読者が求めているメダカを追求し、読者が改良メダカを楽しめる記事を考えて取材していく…これは自分が40年以上、貫いて来たことである。

趣味の本である。プロ、セミプロ、アマチュアが集っている改良メダカの世界で、妙な噂が広まっては困るのである。大体、広告費と交換条件で取材するって、出版社としてどうなんだろう?みっともないとしか思えないのである。その結果、実際には交配さえしていない購入したメダカにオリジナルネームを付けるという情けない話がまことしやかに全国誌で掲載されてしまったようである。メダカを取材するには交通費、宿泊費もかかるし、飼育するメダカを購入する生体購入費もかかる…それは当たり前のことである。

記事は公平、公正に行われるものだと思うのだが…人気が出て来たからその業界にタカるような行為は、他社に迷惑をかけないようにしてもらいたい。その雑誌の信用さえ落としかねないのである。

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