シロザリガニ
アメリカザリガニの白化個体である。ゴーストザリガニは部分的な白化現象を起こしたものだが、こちらは全身白化している。
1990年には紹介されており、千葉県「権次郎観賞魚」の養殖池から見つかった個体がすべての元になっている。累代繁殖され、現在では普及種となっているが、やや矮小化が進んでいるようで、以前はノーマルなアメリカザリガニに引けをとらない大バサミを持つ個体がいたが、最近ではそこまでの個体はごく少ない。
ここはひとつ、ノーマルのアメリカザリガニと交配し、その子供にさらにシロザリガニを交配する戻し交配をすることによって大きさを取り戻す方向へ進められるので、ぜひ進めたいところではある。ただし、時間のかかる根気のいる作業ではある。
飼育自体はノーマル個体となんら変わらず楽しむことができる。
メスの準備が出来ていれば、交尾もスムーズにいく。
オスはメスを見つけたら一目散に駆けだす。メスもわかっているのか、伏せるようにしながら両ハサミを揃えて伸ばして受け入れる。
このオスはちょっとバタついたものの、しっかりと自分のハサミでメスのハサミをホールドしてひっくり返していく。それはもう、あれよあれよという間に交尾態勢をとる。
下になっているメスの尾扇には白いセメント腺が見える。
バタバタしながらも3時間以上交尾態勢をとっていた。
あとはうまく産卵するのを待つばかりである。