ゴーストザリガニの脱皮
甲殻類であるザリガニは、脱皮をして成長する。
硬い殻で覆われた体を持つザリガニは、他の殻を持たない生き物のように毎日少しずつ育って大きくなるものではない。
古い殻からカルシウム分を一旦、胃石という形に集め、殻を脱ぎ捨てる。そのため、脱皮した直後はフニャフニャとした軟らかい殻になっている。この時点が一番無防備な状態となる。複数飼育をしていると、他の個体に襲われてしまうので注意が必要である。また、狭い容器で飼っていると、うまく古い殻を脱ぎ捨てることができないこともある。
脱皮が近づくと、食欲が落ちたり、隠れるなど普段と違う様子が見られるのでしっかり観察しておきたい。
見た目では、頭胸甲と尾部の間に隙間が出来てくる。
この隙間が見えてきたら、脱皮は間近い。
ここが割れて、中から新しい体のザリガニが出てくるのだが、目の前で待っていると中々行わず、帰宅すると終わっているなどもどかしいものでもある。
若い個体ほど成長差は顕著で、見た目にはっきりわかるぐらいサイズは変わる。
脱いだ殻は栄養分としてザリガニ自身が食べるので取り除く必要はない。
軟らかい体ながらも、脱皮の最後には跳ねるようにして古い殻を脱ぎ捨てるので、ある程度の広さはあった方がよい。新しい殻が硬くなるまでの間は、他のザリガニに襲われるとひとたまりもない。脱皮のトラブルがザリガニの死亡原因として大きいことを覚えておきたい。