コチレドンの仲間
まるで怪獣の名のようだが、多肉植物の仲間である。
コチレドンの仲間は、南アフリカ、エチオピア、アラビア半島などに分布する多肉植物である。生長と共に枝が硬くしっかりとしていき、灌木状になるタイプが多い。この仲間の姿はバラエティに富んでいる。自分が多肉植物にはまるきっかけになった熊童子もそうである。
ぬいぐるみのような軟らかい毛に覆われた葉は、肉厚で先端に突起があることから小熊の手をイメージさせるものである。
この先端は紅葉することでより明瞭になる。しっかりと陽に当てることで冬にはより可愛らしい姿を見せてくれる。
こちらは子猫の爪
熊童子の小型版といったところ。より細身の葉で、突起の数も少ない。
嫁入り娘
毛が生えているわけでもなく、葉の形も全然違うがこれもコチレドン属である。オルビキュラータの品種のひとつになる。葉の表面が白い微粉で覆われているのが特徴。ただ、この粉は非常にはげやすいので、直接触ると粉が皆取れてしまうので注意が必要。
ペンデンス
これもまた違った形状をしている。丸みを帯びた葉の先端が赤く色づく姿が可愛らしい。おっぱい多肉とも呼ばれていたりもする。
やはり寒さにあたると先が赤く色づいてくる。
基本的に丈夫で育生しやすいグループである。温暖で安定する季節である春から秋にかけてが生育期なので、しっかりと陽に当てて寒くなる紅葉期を迎えたい。ただし、真夏などあまりに暑い時は葉を落としてしまうので、西陽を避けるように遮光したり、風通しのよい場所に置く。乾燥には強い種が多いので、鉢の用土が完全に乾いてから給水するとよい。
肉厚の葉を持つが、この仲間は葉挿しでは殖やしにくいので、脇芽や伸びた枝を切って挿し木にした方が殖やしやすい。