『丸玄』で作られた光体形の非透明鱗三色
静岡県磐田市にある、ヤフーオークションでもよく知られている『丸玄』さんから、この写真が送られてきた。『丸玄』さんの飼育設備については、『メダカ百華第4号』で紹介させていただき、その規模に度肝を抜かれた方も多かったようである。
「あぁ、非透明鱗三色だな!」と写真を見ていると…「あれ?頭の後方が…」なんと、非透明鱗三色の光体形の個体だったのである。
慌てて、『丸玄』さんに連絡を入れて、撮影用のモデル魚をお借りすることにした。
上見
その上見写真の横見である。
こちらは、少し、体形の短いメダカである。
光体形の品種は上見では分かりにくいので、お借りして、水槽で横見写真を撮らせて頂いたのである。
今年、大注目された非透明鱗三色であるが、あけぼのにしても、雲州三色にしても光体形が出たとはあまり聞いておらず、この個体から『丸玄』さんが固定率を高めていかれれば、それはまた新たな呼称が付けられるメダカになることだろう。
作出過程としては、三色ラメに光体形の単色系のメダカを交配して作られたそうで、完全にラメ光沢は抜けないだろうが、『丸玄』さんの繁殖させる力と選別淘汰の過程を経ることで、かなりまとまってきそうである。
これまでは、オリジナルのメダカを作ることにはあまり積極的ではなかった『丸玄』さんだが、この設備と飼育しているメダカの数から、関口さん、片平さんが「これを固定してみようか?」と思えば、いくらでも新しい方向のメダカが作れるはずである。
この非透明鱗三色の光体形のメダカは来年からリリースされることだろうが、光体形好きのメダカ愛好家にはたまらないメダカになることだろう。今後の展開を楽しみにしていたい。