2022年11月に印刷物として刊行した『メダカ百華第14号』も電子書籍化(eBook化)させていただいた。

本号のスタートは2024年に亡くなられた中里良則氏のリアルロングフィン交配系統から!独特な飼育、繁殖方法で“ブラックダイヤ”、“ホワイトダイヤ”、そしてリアルロングフィンを作られ、現在の改良メダカにもその血統、遺伝子が活かされている。これからも「絶対に失ってはならない系統」として、多くの人に中里系統を大切にしていただきたい。

そして、こちらも衝撃的なリリースとなった垂水政治氏作の“レッドクリフ”を掲載させていただいた。この“レッドクリフ”、まだまだそのポテンシャルを引き出すことも一つの大切なテーマである。

この号から有岡麻世女史の作られた“和墨”が、『鹿行めだか』、米川浩一氏がリアルロングフィン化されたことで、一気に“和墨”血統への注目度が高まることになった。

今年も多くの“和墨”愛好家が集った『和墨展覧会』の盛況ぶりが思い出される。

三重県在住の川戸博貴氏の“花魁”、“カブキ”、“寿”などの系統は、川戸さんのこだわりと手作り感溢れる色柄で、日本の改良メダカの世界では非常に重要な系統となっている。

本号でも三色系統のメダカはしっかりとページを割いて掲載させていただいている。三色は選別淘汰が大変で、気に入った個体の出現率が低く、作り手の心を折りやすい系統なのだが、だからこそ、お気に入りの個体が出来た時の感動は非常に大きいのである。是非、お気に入りの三色系統を飼育、繁殖させてみて頂きたい。

佐賀県在住の『チャチャめだか』さんが繁殖された“五式Type-R God”から、五式を始めとするブラックリム系統の注目度もこの頃から高まったのである。

ヒレ長系統では、徳島県在住の『舞風めだか』、高橋聖也氏の作られた“吽形”、“阿形”は、その後のヒレ長系統作りに大きな影響を与えた系統である。

そして、埼玉県加須市在住の『北辻めだか』、山本健二氏が発見、固定された“北辻ヒレロング”は、ワイドフィン、キッシングタイプ作りに使われ、それは現在、そして未来へとつながっていくのは間違いない。

ラメ系統でも多くのページを割いてきた『メダカ百華』だが、本号でも『メダカファーム泉』の作る系統や

群馬県太田市の『上州めだか』が作る系統などを多数掲載させていただいている。ラメメダカの美しさは永遠で、これからも多くの人にメダカの入り口の系統として注目され続けることだろう。

岐阜県美濃市でラメ系統を作る『道三めだか』さんのラメ王系統も、“ヒミツヘイキ”、“シンヘイキ”交配系統が現在のラメ系統に大きく影響していることを知っていただくこともできるだろう。

168ページオールカラーの一冊も是非、ご覧いただきたい。多くの人にご覧いただきたいので2025年11月末頃まで、定価1800円のところ、特別価格1200円で販売いたします。

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