南米のドワーフシクリッドとしては、アピストの仲間が有名であるが、他にも魅力的な種がいる。こちらはナンナカラ・アノマラ。
ギ アナ西部に分布しているナンナカラ属の代表種で、こちらも昭和時代から親しまれているポピュラーなドワーフシクリッドになる。やや体高のある丸みを帯びた体形をしており、グリーンメタリックな体色が特徴になる。この体色は光の当たり方によって青〜緑がかった金属光沢を見せ、独特な色合いを楽しめる。
幼魚や若魚がコンスタントに入荷されており、入手は難しくない。幼魚ではすべて縞模様のあるメスの体色を見せているが、少し育てばオスは色が出てくるので、雌雄の判別もできるようになる。
水質にもうるさくなく、丈夫で飼いやすく、健康な雌雄さえ揃えば、繁殖も容易に楽しめる。それほど性質は荒くないが、メスの産卵の準備ができていないと追われてしまうので、水草などを入れて逃げ場を作っておくとよい。産卵すると強弱関係が逆転し、メスが卵や稚魚の世話をするためにオスを追いかけるようになるので、オスを取り出すとよい。
アピストの仲間を中心に、南米ドワーフシクリッドを楽しむため、基本的な人気種を中心に豊富なカタログ写真で紹介し、日常管理や飼育法をわかりやすく解説した、飼育の手引き書となる電子書籍になります。